教育に力を入れる時期 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

教育に力を入れる時期

教育論

私は今の日本の幼少期に勧められることの多い、子供の教育論に疑問を持っています。

少なくとも私が見ている限りでは、学習面で自主性が見られる子は、幼少期から親が学習習慣を作ってきた家庭が多いです。

そして親に言われなくても、自ら行動できる子も、どちらかといえば過保護や過干渉と思われていた家庭の子のほうが多いと感じます。

ちなみ過保護や過干渉と言っても、子供のやるべきことを親が全てかわりにやるような甘やかしではなく、きちんとやり方を教えてあげるような過保護や過干渉です。

何度も書いていますが「意図的養育と放任的養育」にも書いたように、放任主義で育てられた子よりも、親が適切に干渉して育てられた子供達にほうが学歴は高いそうです。

また「幼い頃に母親と勉強すると学力が伸びる」でも書いたように、幼少期に母親と勉強した子供のほうが、その後も認知力を伸ばすようです。

他にも「自主性を尊重しすぎると自主性が育たない」でも書いたように、ある園では全てを子供任せにする先生のクラスより、先生が手伝ってあげるクラスの子のほうが自主性が育ったそうです。

IQ向上を目的として乳幼児期から一部の子供に教育を施したアベセダリアンプロジェクトでは、最終的にIQの差はなくなったものの、子供の学歴や年収に差が出ました。

この差は、目に見えない非認知能力が育ったからだと言われています。

これらのことから考えても、幼少期に学習面も含めて、きちんと良い習慣づけをできた家庭のほうが、その後の子供の教育もうまくいきやすいのではないでしょうか。

逆に幼少期に、自由に自分勝手に好きなことだけして育てられた子供達は、小学生以降、学校の集団教育になじめず、最悪不登校になってしまうケースも多いと感じています。

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不登校

ネット上で見かけた家庭ですが、親が教えない教育で子供の自ら考える力を育てようとされていた家庭のお子さんは、小学校に入学してから不登校になられているようです。

子供によって手をはなすべき時期は違いますが、少なくとも幼児期は親が完全に手を離すには早すぎると思います。

その方は小学校の先生のひらがなの書き直しが多すぎて、子供が勉強嫌いになりはじめていると、先生に連絡されたりもしていたようです。

不登校の家庭を色々見ていると、このような考えをお持ちのご家庭は多いと感じます。

悪いのは努力しない子供ではなく、子供の字を認めない学校だと思われているような方はネットを見ていても多いです。

とにかく子供の好きにさせていれば、子供が自分で考えて動ける子になると考えている方は多いと感じます。

だけど実際には「回避行動を防ぐことの大切さ」や「自分の頭で考えられる子」で書いたように、幼い子に何も教えずに放置すれば、何事にもやる気のない子になる可能性のほうが高いのではないかと思います。

幼児期から低学年

人は基本楽なほうに流される生き物だと私は思っています。

だから、苦手なことや嫌なことはやらなくていいよと言われれば、やらなくなる人のほうが多いのではないでしょうか。

でも、少し苦手だなとか面倒だなと思ったことを練習した結果、できるようになったという成功体験は、子供にとって、とても大切だと思います。

親が学校の先生に言って、ひらがなや漢字の書き直しをしなくてもよくなれば、子供は喜ぶでしょう。

だけど、それは、子供の成長する機会を奪ってしまっているのではないでしょうか。

やる前は面倒だったけど、努力してやってみたら先生に褒められたとか、漢字テストで満点とれたという体験は、子供の将来の支えになると思います。

そういった経験のない子は、今度は学校に行くこと自体が面倒になり、また楽なほうに流されてしまうのではないでしょうか。

そして、そのまま反抗期に突入すれば親が何を言っても子供は聞かなくなります。

そうならないために、乳幼児期から低学年ぐらいまでの間は、躾も含めて子供の教育全般に一番力を入れたほうが良いと私は思います。

この期間を子供の自由にさせて放置している方も多いですが、一番子供の教育に力を入れるべきは、幼児期から低学年までの間だと私は思います。

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