子供への期待は早めに捨てたほうが良い | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

子供への期待は早めに捨てたほうが良い

幼児的万能感

以前「幼児的万能感は親にもある」でも書いたように、子供が小さい頃は、親は子供に無限の可能性を感じやすいです。

中には、人より少し上手にできるとか、幼稚園のクラスや、習い事で1番程度でも、将来プロになれるかもしれないと、夢を見る親御さんもいるでしょう。

だけど、大半の子供は途中で挫折して、普通の仕事につくことが多いのではないでしょうか。

芸術やスポーツの分野でプロと呼ばれる仕事をしている人達は、生まれつき才能がある上に、本当に血のにじむような努力をした、ほんのひとにぎりの人だけではないかと思います。

さらに芸能関係の仕事になってくれば運の要素も大きく関わってくるのでしょう。

教育虐待

子供に期待すればするほど、勉強でもスポーツでも音楽でも、教育虐待につながりやすいのではないかと感じます。

親御さんは、我が子はやればできると思うからこそ、寝る間も惜しんでやらせようと、躍起になってしまいやすいのではないでしょうか。

その結果、一時的に成績が上がったり、レギュラー入りしたり、コンクールで入賞することもあるかもしれません。

だけど、やはり子供の能力には、それぞれ限界もありますし、得意不得意もあると感じます。

だから、子供への過度な期待は、早めに捨てたほうが良いと思います。

やった分だけ

勉強やスポーツや音楽は、最初の頃は、やった分だけ上達することが多いです。

インターネットを見ていても、幼児期や低学年など基礎的な内容は、子供も理解しやすいので、やった分だけ成績がのびる子が多いと感じます。

また、中学受験の基礎である4年生の分野も、やった分だけ成績が上がりやすいのではないかと、ブログなどを見ていると感じます。

ただ5年生以降は、子供の持つ潜在的な能力が発揮されやすいのだと思います。

生まれつき優秀な子や成長の速い子は、その分有利になり、逆に普通の子や成長の遅い子は、努力だけでは乗り切れなくなります。

世の中には後者の子を、早くから頑張りすぎたから息切れしたという人もいますが、そういう問題ではないと私は考えています。

先取学習

御三家や最難関校を目指すなら、生まれつきの能力に加えて、さらなる努力が必要なんだと思います。

私がネット上で見た記事やSNSでも、4年生の時に塾に通いながら、5年生の塾の内容を先取りで学習をしていた子は何人かいました。

そして、私が見た範囲では、大半が最難関と言われる学校に合格されています。

つまり4年生の時点で必死で復習して良い成績をとれたとしても、4年生の時に4年生の学習と並行して、5年生の先取学習をこなす頭の良い子達には、5年生以降ついていけなくなるのだと思います。

だからこそ、子供に対する過度な期待は早めに捨ててしまったほうが良いと思います。

本当に御三家に余裕で受かるぐらいの子なら、4年生の勉強を軽々とこなしつつ、5年生の先取り学習もできると思います。

そうでなく、4年生のテストで良い点をとることに精一杯の子の場合、過度な期待は早めに捨てたほうが、親にとっても子供にとっても精神的に良い気がします。

中学受験殺人事件も、親の過度な期待とあせりが子供を殺してしまったように思えてなりません。

だから、家庭内の状況が悪くなる前に、目先の成績で一喜一憂せず、過度な期待をしないことが大切なのだと思います。

そのことを、私も肝に銘じておきたいと思います。

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