何でも欲しい物が手に入ると思っているタイプ
以前、ネットで、小学校の高学年のお子さんが、友達から何でも欲しい物が手に入ると思っているタイプ」と言われて、落ち込んでいるという話を見かけたことがありました。
その親御さんは、子供の自主性を重んじて自由に育ててきたから、厳しい家庭で育った子には「何でも欲しい物を手に入れてる」と思われ、甘やかされていると思われたのかもしれないと、考えられていました。
だけど、私の目から見ると、そう言われた理由は別のところにあるのではないかと感じました。
親の考え
あくまで個人の感想ですが、その親御さんは、厳しい家庭の子から、自分のお子さんが何でも欲しい物を手に入れてられていて、うらやましい思われているとお考えのように見えました。
ただ、そう解釈するのは、少し楽観的すぎるのではないかと感じます。
友達から「何でも欲しい物が手に入ると思っているタイプ」と言われたということは、わがままで自己中心的なタイプだと思われている可能性のほうが、高いのではないでしょうか。
子供の自由や自主性を尊重しすぎると、周りに合わせたり、時には遠慮して人に譲ったりという気遣いができなくなってしまう子もいると思います。
また近年、自己肯定感を高める教育が推奨されるにつれ、実力とはかけ離れた理想を抱くような、幼児的万能感の強い子も増えていると感じています。
そういう空気を読めない子は、高学年になるにつれ、集団の中では浮きやすくなってしまうのではないでしょうか。
特に発達障害のような特性のある子ほど、そういったリスクが高まると感じています。
世の中には、友達の反応を見て、自分の問題点に気付き、自然と友達に合わせられるようになる子もいますが、それができない子は学校生活が辛くなりやすいのだと思います。
周りに合わせること
その親御さんが、お子さんに、どのような言葉をかけたのかはわかりません。
ただ、もし「厳しい家庭の子が、何でも手に入れてるあなたに嫉妬しているだけだから、気にしなくていいよ」と子供に話したりすると、子供は自分の問題点に気づけないまま大きくなってしまう危険性があります。
近年、子供の自主性や個性を重んじた教育が主流になるにつれ、発達障害と診断される子供や不登校になる子供が増えています。
他人と一緒に行動する上で、誰かが我慢しなければいけない場面は多いと思います。
そこで毎回、自己中心的な発言や行動ばかりをする子は、やはり浮いてしまいやすいと感じます。
だからこそ、私は幼い頃から少しずつ我慢することや、周りに合わせること、相手の気持ちや空気を読むことの大切さを教えていったほうが良いと思います。
特に発達障害の子の中には、周りに合わせることや、相手の気持ちを読み取ることが苦手な子が多いので、そういう子ほど自由に育てすぎるのは危険だと感じています。
最近は、息子も発達障害の可能性が高いと感じているので、少しでも周りになじめるように、周りの気持ちを考えることや、自己主張ばかりしすぎないことについては、きちんと教えていきたいと思います。