足かせ
あくまで個人の感想ですが、男の子の場合、集団スポーツが中学受験の足かせになっていると感じるケースは多いです。
男の子は勉強だけでなくスポーツもできたほうが良いと思われる方は多いですが、中学受験する予定なら、集団スポーツだけは気軽に始めないほうが良いと思います。
「中学受験と習い事の相性」でも書きましたが、中学受験と集団スポーツの相性はかなり悪いと感じます。
優秀な子の中には、高学年まで習い事を続けて難関校に合格するような子もいます。
だけどそんなケースは珍しいからこそ、人々の記憶に残りやすいのではないでしょうか。
決めておくこと
中学受験予定の子が集団スポーツをする場合、最初に決めておいたほうが良いと思うことがあります。
それは最終的に、中学受験と集団スポーツのどちらを優先するかです。
そして中学受験を優先するのであれば、スポーツを辞める時期などの条件も事前に子供と話し合って決めておいたほうが良いと思います。
基本的に中学受験の学習が本格的に塾で始まるのは4年生からと言われています。
そして5年生で一気に負荷が上がると言われています。
だから5年生になる前には、ある程度習い事は整理したほうが良いのかもしれません。
特に集団スポーツは負荷が大きいので、中学受験を優先するのであれば、その時期に辞めるのもひとつの手だと思います。
優先
集団スポーツを優先して、中学受験する方法もあると思います。
ただ、その場合は、子供の実力よりも低い学校にしか合格できない可能性が高いと思います。
大半の子がわき目も振らずに中学受験の勉強に集中する中で、他のことを優先するのであれば相応の覚悟が必要だと思います。
もともと優秀な子であれば、それでも偏差値50以上の学校に合格できることもあるでしょう。
だけど、普通の子の場合は、偏差値の低い学校も視野に入れておいたほうが良いと思います。
全落ちは子供にとっても辛いことなので、偏差値30台の学校でも通わせるぐらいの覚悟は必要だと思います。
仲間
集団スポーツが他の習い事よりも中学受験と相性が悪いと感じる理由のひとつは、仲間との関係性です。
個人スポーツであれば、無理のない範囲で目標を立てて、それをクリアできれば辞めるという方法もあります。
もし目標まで到達できなくても、中学受験が終わってから再度その目標を目指すこともできます。
だけど集団スポーツの場合、同じ仲間と目標に向かって頑張れるのは、その時期しかありません。
また、今まで一緒に戦ってきた友達が頑張っているのに自分だけ抜けるというのは、精神的な負荷も大きいと思います。
集団スポーツは仲間との絆が強まるという良い点もありますが、中学受験のことを考えると、それが足をひっぱることもあると思います。
二兎を追う者は一兎をも得ず
二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉のとおり、2つのことを同時に達成するのは容易なことではないと私は思います。
「中学受験の理想と現実」で書いた灘と開成に合格した子は、小4から習い事もせず、勉強一色の生活を送っています。
私も息子にそこまでさせる覚悟はないですが、後悔の残る受験にはしたくないので、遅くとも新6年生になるまでには、一旦すべての習い事を辞めさせる予定でいます。
息子も中学受験することを望んでおり、今のところは本人も納得しています。
なかなか難しいとは思いますが、習い事を始める時には、辞める時のことや、中学受験との相性も考えておいたほうが良いと思います。
そして、子供に集団スポーツを習わせるのなら、よく考えて子供とも話し合い、覚悟してから始めたほうが良いと感じています。