中学受験する場合の習い事選びは慎重に
習い事は子供の好きなことや、親が子供に身につけてほしいことなどを基準に選ばれることが多いと思います。
でも中学受験を考えているなら、中学受験と習い事の相性は考えておいたほうが良いと思います。
優秀な子の中には習い事と中学受験を並走して、どちらも成功する子もいます。
だけど普通の子は習い事と勉強がどっちつかずになり、どちらも中途半端な結果になることもあります。
また最終的に親が無理矢理習い事を辞めさせて、親子関係が悪くなる最悪のケースもあります。
中学受験がマストなら、習い事は慎重に選んだほうが良いと思います。
団体スポーツは中学受験と相性が悪い
男の子に人気の高いサッカーや野球などの団体スポーツですが、個人的に中学受験との相性はかなり悪いと思います。
まず団体スポーツは、週に何日も練習日があることが多いです。
さらに休みの日には練習試合などもあります。
塾のテストがあるから休ませてくれと申し出たら、監督に叱られたという話も聞きます。
真剣に上を目指すなら、毎日の自主トレーニングなども欠かせないでしょう。
中学受験と並走するには、とても時間が足りないと感じます。
ある程度ゆるい団体もありますが、高みを目指す厳しい団体に所属すると勉強時間がほとんどとれなくなることもあります。
また団体スポーツは仲間と一緒にやるので、子供が自分だけ途中で辞めることを嫌がる場合があります。
中学受験を考えているなら子供がやりたがっても一度立ち止まって、子供が中学受験より習い事を優先したいと言い出した時にどう対応するのか考えてみたほうが良いと思います。
もしそこで中学受験を諦めても良いと思えるなら、習わせてもいいと思います。
逆に許容できないなら団体スポーツ以外の習い事をすすめてみたり、やめる時期を先に話し合ってから始めるなど、何かしらの対策を打っておいたほうが良いと思います。
楽器系の習い事
楽器系の習い事は中学受験との相性は、そこまで悪くないと思います。
ただ相性が良いとも言えません。
楽器系の習い事は自宅での練習が欠かせないものが多いです。
そのため自宅での練習に時間をとられて家庭内学習が疎かになることもあります。
ただ楽器系の習い事は中学受験で一度中断しても、中学入学後に再開する人もいます。
一時的に中断しても再開しやすいのは良いところだと思います。
また、ある程度弾いたり楽譜が読めるようになっていれば、家庭で勉強の息抜きとして弾くこともできます。
そういった相性が良い面もあると思います。
個人スポーツの習い事
水泳や体操など個人スポーツの習い事は、中学受験と相性が良いと思います。
基本的に自宅では練習できませんし、習い事の時間だけで習得できるため家庭学習の時間は習い事の日以外は削られません。
また中学受験には体力や気分転換も必要だと言われているので、週1回程度なら良い体力づくりや気分転換になることもあります。
水泳教室や体操教室の場合、〇〇ができるようになったら辞めようという前向きな辞め方もできます。
ただ本気で選手などを目指す場合は、また別になってくると思います。
学習系の習い事
中学受験と一番相性が良いのは、そろばんや公文や算数塾などの学習系の学習系の習い事でしょう。
本格的に中学受験を始める前に計算力などを強化できますし、座って集中して何かをするという習慣もつけやすいと思います。
中学受験予定だけど家庭では宿題以外の勉強をさせていない場合、習い事を通じて学習習慣や計算力を身につけておいたほうが良いと思います。
その他の習い事
他にも習い事はたくさんありますが、団体でやるものではなく家庭での練習が不要で、辞める時の目標が設定しやすいものが、中学受験と相性の良い習い事だと思います。
中学受験に直接役立つ力が身につくなら、さらに良いと思います。
子供が中学受験する予定の家庭は、是非一度、中学受験と習い事の相性についても、考えてみてください。