子供の自主性を育てたい
近年、子供の自主性を育てたいという親御さんは多いと感じます。
子供が自分で遊びの中から学び、知的好奇心や探求心を育み、自分の目標を見つけて勉強するといった理想を思い描かれている方もいると思います。
だけど、ただ子供の自主性に任せたからといって、多くの子供はそのようには育たないと思います。
たしかに一部の優秀な子は自由にさせておくだけで、自分から学び勉強できるようになることもあります。
だけど子供の自主性を尊重した結果、自ら勉強するどころか、親に言われても宿題すらまともにできない子もいます。
大人だって放っておいたら怠けてしまう人はいます。
子供に自ら勉強できる人間になれというのはハードルが高いと思います。
「自分でやりなさい」では自主性は育たない
以前ネットニュースの記事で読んだ話ですが、ある園に「自分でやりましょう」と子供に任せる先生のクラスと、できない子供を手伝ってあげる先生のクラスがあったそうです。
1年後に自分でできるようになったのは手伝ってあげた先生のクラスの子供達で、園児任せだった先生のクラスの子供達には、自主的な行動があまり見られなかったようです。
親が手伝わずに自分でやらせたほうが自主性が育つと誤解されている方も多いですが、やり方がわからないことや習慣化されていないことは自ら進んで動くことができません。
そして人は難しいと感じることほど、後ろ向きになり取り組まなくなります。
だから最初は周りの大人が一緒に手伝いながら、やり方を丁寧に教え、子供が自分でやる習慣を少しずつつけていかないといけません。
子供が自主的に動くために一番必要なのは習慣づくりだと私は思います。
親が手伝いながら教えて、それがいつしか習慣化されれば、その後も子供は自主的に取り組みやすくなります。
子供だけのせいにしない
子供の自主性を重んじて子育てした結果、周りの子よりもできなかった時に子供のせいにする親もいます。
でも、本当に子供だけが悪いのでしょうか?
もしかしたら周りの子供達は家で親がつきっきりで教えた結果、できるようになったのかもしれません。
毎日親と一緒にやっていたから、習慣が身に付き自ら取り組めるようになっているだけかもしれません。
確かに生まれつきの性格や才能の差はありますが、育て方で変わる部分もあると私は思います。
子供の自主性に任せた結果、思うように育たなかったとしても、その全てを子供の責任にしてしまうのは良くないと思います。
子供の今の状況の半分は、これまでの子育ての結果だと思い受け止めることも大切です。
私も息子の悪い部分を含めて、半分はこれまでの子育ての結果だと思うようにしています。