イヤイヤ期の対応 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

イヤイヤ期の対応

イヤイヤ期は2番目に大切な時期

育児において重要な時期はいくつかあると思います。

私が最も重要だと思っているのは生まれてから2歳になるまでの間です。

多くの育児書でも、まず最初に親子の愛着関係をしっかりと築くことが大切だと言われています。

この時期に築いた愛着関係が子供の土台になり、子供は様々なことにチャレンジしようと思えるようになるそうです。

この時期は、子供の人格形成において一番大切な土台を作る時期だと思います。

そして、その次に大切だと思うのが、その後に訪れるイヤイヤだと思います。

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子供は成功体験から学ぶ

子供は体験から学ぶとよく言われますが、私は子供の普段の行動自体が、過去の成功体験から学んだ結果だと思っています。

例えば〇〇したら良いことがおこったという体験は、子供にとって生きていく上で大切な情報になります。

子供達は過去の経験をもとに、次も〇〇しようと思ったり、次から〇〇するのはやめようと判断します。

だから最初に親が誤った対応をしてしまうと、後々までそれを引きずることになります。

まず最初に誤った成功体験を子供にさせないことが、とても重要だと思います。

一度ダメと言ったことはそのままで

例えば子供がジュースを飲みたいと言った時、家にジュースがないから「ダメ」と親が言うとします。

でもジュースが飲みたいと泣き続ける子供を見てかわいそうに思った親が、冷蔵庫にオレンジがあったことを思い出し、オレンジを絞って手作りのオレンジジュースを作ってあげました。

そうすると子供はとても喜びますし、親もその姿を見て嬉しい気持ちになるでしょう。

これは一見、子供の気持ちに寄り添っている良い育児のように見えます。

でも、こういったことを繰り返すと、子供は泣き続ければ多少無理なことでも親がやってくれると思うようになります。

そして親の「ダメ」は絶対「ダメ」なことではないと思うようになります。

さらに、そのような状態が長く続くと、泣くことで親をコントロールしようと思う子供も出てきます。

だから最初に「ダメ」と言ったことは、絶対に覆さないことが大切だと思います。

ダメはなるべく少なく

「ダメ」と言ってから後で親が折れてOKにするぐらいなら、多少の甘やかすことになったとしても最初からOKにしたほうが良いと思います。

何でもかんでも「ダメ」と言いって、最終的にOKにしていると、ダメの価値がどんどん下がっていきます。

親の「ダメ」への信頼はどんどんなくなっていきます。

子供の中で「親はダメと言ってるけど、やっても大丈夫」という認識になっていきます。

そうなるぐらいなら「ダメ」は本当に絶対やって欲しくないことに限定して、そのかわり「ダメ」と言ったことは徹底的に守らせたほうが良いと思います。

ダメといいつつ毎回OKにしていると、子供はルールを守ることも覚えられなくなります。

条件はわかりやすく

親の中では色々細かい条件があっても、子供はそんな条件を読み取ることはできません。

例えば車の多い道では手をつなぐけど、車があまり来ない道では子供が泣くから手をはなす。

そんなことをしていると子供は余計に混乱します。

子供は手をはなしてもらえる条件がわからないので、とりあえず泣き叫ぼうと思います。

だから、子供にもわかりやすい条件やルールを決めることが大切です。

そして一度きめたルールは、親も自分の都合で対応を変えないことが大切です。

例えば道を歩く時は手をつなぐと決めたら、安全な道でも手をつないで、公園についたら手をはなす習慣をつけてください。

最初は嫌がるかもしれませんが、一度習慣がついてしまえば子供はそれを守れるようになります。

慣れるまでは大変ですが、がんばってください。

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泣いたご褒美は与えない

子供が泣いたり騒ぐからとお菓子やスマホを与える方もいますが、長い目で見ると、これは逆効果だと思います。

泣いたり騒いだりしてお菓子やスマホを与えられると、子供は泣いたり騒いだりすれば良いことがおこると学んでしまいます。

だから子供が泣いたら場所を移動して、落ち着くまで思いっきり泣かせたほうが良いと思います。

私も経験者なので、そうも言ってられない状況があることもわかります。

だけど、ここでご褒美を与えてしまうと泣くと良いことがあると学び、その後の育児が余計大変になります。

泣いたら一旦帰ったり車に戻るなどして、泣いても良いことはおこらないし、泣いても自分の要求はとおらないと子供が自ら学ぶことが大切だと思います。

泣いたからといって自分の要求が通るわけではないと理解すれば、無暗に泣き叫ぶことは減ると思います。

子供が泣いて何かを要求してきた時は、子供の気持ちはしっかりと聞いて、別の提案をすると良いと思います。

例えば欲しい物を買ってもらえず泣いてる場合は、その気持ちは受け止めて、いつものように公園で遊ぶ提案をします。

最初のうちは、そんな提案に耳をかさずに泣き叫ぶことのほうが多いでしょう。

だけど泣き続けることで時間がなくなって公園で遊べなくなれば、泣き続けても良いことはなく、むしろ悪いことがおこると学びます。

早く泣き止んで気持ちを切り替えられた時は、親も子供をきちんと褒めて「早く気持ちを切り替えられたから、たくさん公園で遊べるね」と声をかけると良いと思います。

愛情の認識不足の場合は注意が必要

愛情不足」でも書きましたが、子供を愛していない親なんてほとんどいないと思います。

ただ、親の愛情が子供にうまく伝わっていないケースはそれなりにあると思います。

もし、子供が親の愛情に疑問を持っていて、それを解消するために甘えているだけだとしたら、子供に対する厳しい対応は逆効果になりかねません。

だから毎日過剰だと思うぐらい言葉とスキンシップで愛情を伝えた上で、ルールを守る事の大切さを教えてください。

「ダメ」はなるべく少なくして、親が「ダメ」と言ったことだけは徹底して守らせてください。

大変な時期こそ努力を

イヤイヤ期は本当に疲れます。

私も子育ての中で、かなり大変な時期だったと記憶しています。

だけど、その時期の対応を間違えなければ、子供は素直な子に育ちやすいです。

私もあの時に頑張ったからこそ、息子と良好な親子関係が築けていると思っています。

イヤイヤ期に悩まれているお母さんは本当に大変だと思いますが、今が頑張り時です。

周りを見ていてもイヤイヤ期頃までは問題児のように見えていた子供達も、その後は見違えるようにしっかりと成長しているケースが多いです。

イヤイヤ期の対応を間違えなければ、子供はきちんとルールを守れる子に育つ可能性が高いです。

大変な時期こそ努力して乗り越えれば、そのあとの子育てはぐんと楽になると思います。

イヤイヤ期は親の忍耐力も必要ですが、楽なほうに流されずに頑張ってください。

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