意図的養育と放任的養育 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

意図的養育と放任的養育

のびのび子育て

日本では、幼児期や小学校時代はのびのび育てたほうが良いとか、親が管理しないほうが後で子供が伸びるという考え方も、いまだに根強く残っていると感じます。

少し前に、意図的養育で育った子供達と放任的養育で育った子供達のその後の人生について語られている番組をネットで見ました。

こういった調査結果は、これまであまり見聞きすることがなかたので、とても貴重だと感じました。

ちなみに番組のゲストの方達は、この調査結果を見る前は、意図的養育よりも放任的養育のほうが子供にとって良いと考える人が多かったです。

日本には、意図的養育よりも放任的養育を良いと考える人が多いと感じます。

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研究結果

放任的養育とは、子供の自然な成長を前提として、親が放っておいても子供が育つという考え方の子育てです。

逆に意図的養育とはスポーツコーチのように親が計画的に介入したほうが、子供の能力を伸ばせるという考え方の子育てです。

意図的養育と放任的養育に関する研究は、もともとアメリカでおこなわれていた研究で、それをもとに龍谷大学の准教授である松岡亮二さんが日本の現状を調べたそうです。

その結果、放任的養育の家庭で育った子供は、意図的養育の家庭で育った子供よりも、学歴達成という点では悪い結果となっていました。

めぐまれている家庭とめぐまれない家庭

両親が大卒で一般的にめぐまれていると思われるような家庭は、幼い頃は子供に様々な体験をさせようと、たくさん習い事をさせたり、様々な場所に連れて行くそうです。

ただ、そういった家庭も小学4年生くらいからは、子供を勉強一本に集中させる傾向があるようです。

逆に一般的にめぐまれていないと思われる家庭では、小4以降もあまり変化が見られないという傾向があるそうです。

その結果、意図的養育をしているめぐまれた家庭の子供達のほうが、学歴では有利になっています。

幼い頃はのびのび遊ばせた方が優秀になるとか、小学生のうちから勉強ばかりさせると後で伸びないと言う方もいますが、実際には親が介入し小学生の頃から頑張って勉強している子供達のほうが高い学歴を得ています。

これは東大合格ランキングの上位に中高一貫校が多い事実から見ても、あきらかなのではないでしょうか。

放任的養育が合う子

放任的養育が完全な間違いというわけではなく、こういった子育てが合う子もいるのではないかと思います。

それは生まれつき人並外れた才能を持ち、それを開花させるための運や忍耐力を持ち合わせているような子供です。

そうい子は親が介入せずとも、子供をに任せておけば、勝手に才能を開花させる可能性が高いでしょう。

むしろ親が余計な介入をすると、子供の才能が開花しない可能性もあります。

ただ実際に子供に任せてうまくいくのは、ごく一部の才能も運もある子だけで、大半の普通の子は箸にも棒にも掛かららずに、ただ学歴や年収が低くなるという結果になってしまうのだと思います。

だから普通レベルの子を放任的養育で育てるのは良くないと感じています。

誘導

動画の中でも触れられていましたが、意図的養育といっても、子供が小4になってから、親が強制的に勉強させるようなやり方はよくありません。

小4までは子供に様々な経験をさせている親でも、幼い頃から知的好奇心を育む取り組みをしたり、学習習慣をつけたり、何かしらの下準備をしている家庭が多いのではないでしょうか。

小4で自然に勉強に向かえるようにするためにも、子供が小さい頃から親がうまく準備して誘導していくことが大切だと思います。

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