優秀な子が多くの体験をしているように見える理由 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

優秀な子が多くの体験をしているように見える理由

知識を詰め込む順序

前にある塾講師の方が、トップ校への中学受験が上手くいかない家庭の子は、知識の詰め込む順序がおかしいとコメントされているのを見たことがあります。

例としてベガとアルタイルは知っているけれど、織姫と彦星は知らないといった話をあげられていました。

そのことから中学受験が上手くいかない家庭の子は、絵本や外遊びで培われる知識が圧倒的に少ないと感じられたようです。

きっと、その先生は詰め込み教育ばかりをするよりも、子供に色々な体験をさせたほうがかしこくなるとお考えなのだと思います。

だけど詰込み学習をしている子よりも、色々な体験している子のほうが優秀に見えるのには、別の理由があると私は考えています。

>> 息子のプロフィール

同じ体験をしても差が出る

例えば同じ体験をしても、その体験を覚えていて自然と勉強につなげられる子と、それが難しい子がいると思います。

息子は後者で、幼い頃から絵本もたくさん読んでますし体験もたくさんさせていますが、いざ勉強となると、それらがうまく結びつかないことも多いです。

ベガとアルタイルの話はあくまで例え話だと思いますが、日本の幼稚園や保育園に通っていれば七夕は季節のイベントとして体験しているでしょうし、その際に大半の子が七夕の話も聞いてるのではないでしょうか。

幼児期に数回聞けば七夕の話を覚えて、中学受験で天体の勉強が始まる頃に自然と思い出せる子もいるでしょう。

逆に幼児期に数回聞いていても、中学受験で天体の勉強がはじまる頃には、すっかり頭から抜け落ちてしまう子もいると思います。

両者を比べた時に、どちらの子が優秀かは、言うまでもないでしょう。

一を聞いて十を知る

一を聞いて十を知る子もいれば、十を聞いて何とか一を知る子もいます。

つまり同じ体験をしていても、優秀な子はその体験を大きくなるまで覚えていて、勉強の時に自然と思い出せるのだと思います。

だから中学受験で難関校に合格するような優秀な子は、たくさんの体験をしているように見えやすいのではないでしょうか。

逆に言うと体験せずに詰込み型の学習をしているように見えている子は、そうやって勉強として何度も詰め込まないと、体験から自然には覚えられない子なのだと思います。

優秀児の真似は危険

一番よくないのが、こういった話を真に受けて、物覚えの悪い子に体験から自然と学ばそうとすることです。

優秀な子は体験から自然と学ぶのが合うかもしれません。

だけど物覚えの悪い子に同じことをすると、学習面では何も得られずに、中学受験では出遅れることになってしまいます。

普通の子が下手に優秀な子の真似をしてしまうと、トップ校どころか中堅校にすら届かなくなることもあると思います。

だから自分の子がどういうタイプなのかよく考えることが大切だと感じます。

ちなみに普通の子の場合は、体験させたほうがかしこくなるといった期待はせずに、学習面とは切り離して、純粋に体験を楽しめば良いと思います。

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