種まき | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

種まき

低学年までの学習

SNSなどを見ていると、幼児期から低学年の学習に関して「種まき」という言葉を使われる方は結構多いと思います。

そして、私はこの「種まき」という言葉があまり好きではありません。

なぜなら種さえまいておけば、勝手に何かの芽が出て実をつけるだろうと考えている方が多いからです。

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理系

例えば庭に食べたあとのスイカや柿などの種を庭に投げ捨てておけば、そこから自然と芽が出て、将来的に立派な実をつけるでしょうか?

そのような可能性は、ほぼゼロに等しいのではないでしょうか。

私は子供の種まきも一緒だと思います。

小さい頃に月数回程度のペースで科学館や博物館に連れて行き、それだけで子供を放置していて、子供が理系に育つ可能性は少ないでしょう。

むしろそれで理系に育ったのなら、その子は生まれつき理系の要素を持って生まれた子なのだと思います。

科学館

以前「子供が科学館へ行く意味」にも書きましたが、未就学児から低学年ぐらいの子供が科学館に行って、装置をガチャガチャ動かしていることに、たいした意味はないと思います。

例えば、遊園地でアトラクションに乗っているのと大差はないと思います。

ただ、世の中には稀に昔の経験を全て覚えており、中学受験の勉強が始まる頃に自然と思い出して勉強にいかせる優秀な子がいます。

そういった優秀な子がアルファクラスに行ったり、御三家に合格します。

それを見た塾の先生や御三家の学校の先生は、やはり幼児期や低学年までは勉強よりも体験をさせるべきだと思われることでしょう。

だけど、生まれつき優秀でない子は低学年までの体験なんて、高学年になれば、ほぼ忘れているでしょう。

ましてや科学館で意味もわからず動かしていた装置のことが勉強につながる可能性は、普通の子の場合は限りなくゼロに近いと思います。

定着

実りがないのなら、未就学児や低学年の頃の体験なんて何もしないほうが良いかと言えば、私はそうは思いません。

少なくとも子供を自宅でゲームやYouTube漬けにするよりも何十倍も良いと思います。

ただ種をまいたら、毎日水をやったり肥料をやったりすることも必要です。

科学館や博物館に連れて行くだけでなく、年齢に応じた説明を親がして、家庭で一緒に図鑑を見たり、問題を解いたりして知識を定着させる必要があります。

また、知識が定着するまでは、できれば毎日クイズ形式などで質問していくと良いのではないでしょうか。

手入れ

もし体験と勉強をつなげたいのなら、大切なのは、親が学ばせたいもので遊ばせることです。

そして、子供にヒントを与えて考えさせることです。

正解にたどり着いたら大げさに褒めて、クイズにして知識が定着するまで根気よく毎日続けましょう。

植物だって毎日水をやらなければかれてしまいます。

種をまくだけでなく、水をやり、肥料をやり、実を結ぶまで世話ができるのだと思います。

親がその努力を惜しんでいては、優秀な子は、スイカの種を庭に飛ばしているのと変わらないと思います。

子供の教育で種まきするなら、種まきで終わらず、毎日の水やりや肥料も忘れずに、実がなって収穫するまで続けられることをお勧めします。

ちなみに、そのまま放置すると枯れてしまうので、定期的な手入れは必要です。

我が家は体験や旅行が本当に大好きですが、体験から学ばせるのは効率が悪いと思うので、体験と学習は別枠で考えています。

だから、体験したことをもし将来覚えていたら、ラッキーというスタンスで、勉強は切り離してしっかりやっていきたいと思います。

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