汚い字
息子の字の汚さにはずっと頭を痛めていて、きれいに書くように、もう何年も言い聞かせているのですが、なかなか改善しません。
漢字テストの時などは、それなりに丁寧できれいな字が書けています。
だけど普段の勉強中の字が本当に壊滅的な汚さで、厳しく言い聞かせると一時的によくなりますが、指摘しないと戻るの繰り返しです。
私も毎日同じことで叱るのは疲れてしまうので、字の汚さについては、漢字学習以外では、目をつむってしまうことも多いです。
そこがよくないのだろうと思いつつも、一般家庭と比べれば、長い期間をかけて厳しく指導しているはずなのに、一向に改善の兆しが見えないことに疑問を持ち始めています。
発達障害
最近、息子は軽度の発達障害なのではないかと疑う気持が、少しずつ大きくなってきています。
発達障害の子は、字がきれいに書けない子が多いようで、その原因について少し調べてみました。
すると息子にも当てはまるかもしれないと感じる原因も、いくつかありました。
例えば、発達障害の子は頭の中の情報が指先まで正確に伝わらないことがあるそうです。
普通の人は頭の中のイメージを無意識で指先に伝えられるそうなのですが、この無意識でする作業が難しいようです。
息子には幼い頃から厳しめに字の書き方を教えてきたので、自分で注意しようと緊張感を持っている時は、1文字1文字はわりと上手な字が書けています。
だけど算数の問題の解き方を考えたり、頭の中で文章を考えたり、他のことに集中していると途端に字が汚くなると感じています。
つまり無意識で字を書くという作業が苦手なのではないかと考えています。
努力
「学校が疲れる子」でも書きましたが、息子は学校の生活に合わせて過ごすだけでも、努力が必要な子なのだと感じています。
他の子が無意識でやれることが、息子は常に意識して努力しないとできないのかもしれません。
そして、ふたつのことを同時に意識してやることが、息子にとっては難しいのではないかと考えています。
漢字を書くことだけに集中している時はそれなりの字を書けるけど、算数の問題を解いている時は解くことに集中するから、字をきれいに書くという意識がどこかへいってしまうのかもしれません。
空間認知能力
文字をきれいに書く場合、全体を俯瞰して見ることが大切だと言われています。
一文字一文字のバランスもそうですし、文章読解の解答欄を見て、どのぐらいの大きさで文字を書けば、その枠にきれいに収まるのかを考えることも必要になってきます。
息子は空間認知能力が低く、これが文字がうまく書けない原因のひとつだと私は考えています。
だいたいどのあたりから書き始めれば、バランスよく書けるのかや、どのぐらいの大きさで書けばきれいに収まるのかの判断がうまくできないのだと思います。
それでも、学校や塾や家庭学習などで練習することにより、少しずつですが、昔と比べれば改善されてきていると感じています。
生まれつきの差
意識しないでも文字をきれいに書ける子もいれば、常に緊張感をもって意識しないと、それなりの字すら書けない息子のような子もいます。
字がきれいに書けるかどうかについても、生まれつきの差はあると感じています。
ただ、だからといって汚い字のままで良いとも思えません。
漢字はきれいに書かないと不正解にされることもありますし、算数でも自分の数字を読み間違えて計算ミスをしてしまうこともあると思います。
だから諦めずに言い聞かせつつ、色々と方法を模索しながら、書き方を丁寧に教えていくしかないと感じています。
発達障害の子は人より不利なことが多いと感じていますが、だからこそ、苦手なことを努力で乗り越えられる強さを育てていきたいです。