優しい先生と厳しい先生
以前、ネットで見かけた話なのですが、とても優しくて感情的に叱らずよくやってくれている先生のクラスと、精神的にきつい叱り方をする先生クラスのクラスがいたそうです。
普通に考えれば、優しい先生のクラスのほうが学級運営がうまくいきそうにも思えます。
だけど実際には、優しい先生のクラスは問題児と不登校児がいて、精神的にきつい叱り方をする先生のクラスは不登校児もおらず、問題児も大人しくしているようです。
このクラスがたまたまそうだったという可能性もあります。
ですが、実際に厳しい先生が多かった昔のほうが、不登校児も発達障害児も少なかったというのも事実です。
要求
近年、少しのことでも問題になるようになり、先生側も生徒に強く言えない人が多いと感じます。
そして保護者は、子供の気持ちに寄り添うという名のもと、学校に様々な要求をします。
例えば、ひらがなや漢字の採点が厳しかったり、書き直しが多いと、採点を甘くしたり、書き直しをしなくても良いように要求するような親御さんもいます。
クラス全員で給食の完食を目指したり、忘れ物ゼロを目指すことすら、学校にやめろと要求する保護者もいます。
こういった家庭の教育が、子供が困難を自分で乗り越える力をどんどん奪ってしまっているのではないでしょうか。
社会
学校は勉強をするだけの場所ではなく、社会に出る練習を少しずつ重ねる場でもあると思います。
だから、ただ優しいだけとか、どこまでもよりそってくれるだけの先生が、良い先生だとは思いません。
厳しい先生は「あなたのせいで、みんな待ってるよ」と声かけしたりしていたそうですが、それが必ずしも悪いことだとは思えません。
世の中には、周りの様子を気にせずに、自分のやりたいようにマイペースに物事を進める子もいます。
だけど、社会に出れば大抵の仕事には、スケジュールや納期があります。
だから、周りの速度を見て遅れている時は、できるだけ急ごうと思う気持は、育てていくべきだと思います。
そうしていくうちに、みんなから遅れずに時間どおりに行動できるようになれば、その子の自信にもつながるのではないでしょうか。
家庭でも学校でも、ある程度の厳しさが必要な時はあると思います。
それが、子供が成長するチャンスになることも、あるのではないでしょうか。