権威
私も人のことを言えない部分もありますが、権威に弱い人は本当に多いと思います。
〇〇大の教授が言ってたとか、有名進学校の先生が言っていたという話に弱い大人は多いです。
でも、よく考えてみてください。
この人達が見ているのは大抵〇〇大の生徒や、有名進学校に入る権利を得た優秀な生徒達です。
有名塾で人気講師の授業を受けられるのは、大抵上位クラスの子供達です。
だから、その人達の見ている子供達は、とても偏りがあるのではないかと、最近感じています。
子供の学歴
医大卒で〇〇大教授という方達でも、我が子の学歴は、自分より低い人もいます。
そのような方の中には、ご自身が否定されているような教育を、自分が親から受けてきた方もいます。
ただ、その方とお子さんの結果を見る限り、学歴という点では、ご自身の否定される教育のほうが正しかったのではないかと感じています。
自分の子育てで結果が出せていない人の子育て論は、どうしても信憑性が低いと感じてしまいます。
だから例え大学教授でも、塾や進学校の先生達であっても、自分の子育てで、自分の学歴以上の結果を出せていない人の話は、あまり信用できません。
ちなみに、学歴やスポーツ以外の才能については、育て方よりも、子供の資質のほうが大きいと感じるので、親子間の比較は難しいと感じます。
目についた生徒
大学教授や有名校進学校の先生達の記事を読むと、自分の目についた生徒について語られている人が多いと感じます。
だけど、そこには何の統計も実験もなく、簡単なアンケートすらとられていないことも多いです。
つまり自分の理想の子育てや教育を語り、目についた子の話をしているだけで、実際にそう育てた子のほうが、偉い先生達の言うように優秀に育つとは限らないのです。
また有名大や有名中高の生徒達の中には、生まれつき才能のある天才も多いです。
その天才の育て方を、普通の子を持つ親が真似しても、普通以下に育つ可能性もあるのではないでしょうか。
統計や研究結果
大切なのは〇〇大の教授や○○校の先生が言ってイメージの話ではなく、きちんとした統計や研究結果があるかという点だと思います。
統計調査なら大規模であるほうが良いですし、何年も続けている調査のほうが信憑性は高くなると感じます。
ただ「先取教育否定の根拠」でも書いたように、データがあっても大事な部分が抜け落ちており、そこをあえて言わないような偉い先生もいるので、注意が必要です。
今後、調査がすすめば、今の育児の常識は覆ることもあります。
だから、教授や有名校の先生という肩書に迷わされず、きちんとデータを見て自分で考えていくことが大切だと思います。