親の影響 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

親の影響

子供の将来

子供が将来どのような大人になるかについて、親の影響はそこまで大きくないと言われる方もいます。

だけど、私はそれなりに影響があると考えています。

親が子供を天才にしようといくら頑張っても、子供が天才になることはありません。

だけど親が育て方を間違えれば、子供が道を踏み外してしまう可能性は高くなると私は考えています。

少し前に、インターネット上で、元の元EE JUMPの後藤祐樹さんの記事を読みました。

その記事は「アウトローの哲学」という後藤祐樹さんが書かれた自伝の中から、一部を抜粋して書かれた記事でした。

>> 息子のプロフィール

罪を犯す人

私は他人を傷つけるような罪を犯す人達がどのように育てられたのかについて、昔からとても気になっていました。

東大に入った人や医者になった人の育ち方よりも、犯罪者になった人の育ち方のほうが個人的には気になります。

息子は普通の子なので、どう育てても東大に入ったり医者になるのは難しいかもしれません。

でも、きちんと努力すれば、それなりの幸せを手に入れることは可能だと考えています。

逆に言えば、息子は普通の子なので、親が間違った育て方をして劣悪な環境に身をおけば、犯罪者になることも考えられます。

将来、罪を犯すかどうかは、子供の生まれ持った気質もあると思いますが、この記事を読むと子供に対する親の影響力の大きさを感じずにはいられませんでした。

後藤祐樹さんの家庭環境を見ていると、もし普通の家庭で育っていれば、天才にはなれなくても罪を犯さない普通の人ではいられた気がしてなりません。

父親

まず後藤祐樹さんの父親も生前は逮捕されてもおかしくないようなことをしていて、祐樹さんも幼い頃からその光景を度々目にしています。

祐樹さんの父親は、前を走っていた車の運転手を運転席から引きずり出して暴力をふるったり、川の堤防で後輩を逆さ吊りにしたりしています。

それを見た祐樹さんは、相手が父親を怒らせることをしたのだろうと思ったそうです。

つまり父親を怒らせた相手が悪いという考えで、父親の暴力行為には少しも疑問を持っていません。

祐樹さんは幼い頃から父親が他人に暴力をふるう姿を見続けていたので、他人に暴力をふるうことに対するハードルはかなり低かったと思います。

また祐樹さんは小学2年生の時に、ちょっかいをかけられたという理由で、相手に馬乗りになり暴力をふるったことがあるそうです。

それでも父親は祐樹さんを叱ることはなく、母親も「ケンカをしたら負けて帰って来るな」と言っていたそうです。

厳しいしつけ

驚くべきことに、祐樹さんは自分は厳しくしつけられていたと思っています。

記事には詳しく書かれていませんが、祐樹さんがワルさやスジの通らないことをした時は、父親に怒られ、時には暴力もふるわれていたようです。

きっと父親は自分が気にくわないことをした時だけ、祐樹さんに怒りをぶつけて暴力をふるっていたのだと思います。

私の中でしつけとは、子供を社会に適応させるためにするものだと考えています。

だから馬乗りになって人を殴るなんて、一番やってはいけないことです。

本当に厳しくしつけるのであれば、不愉快なことがあっても手を出さずに耐えることや、暴力をふるわずに解決する方法を子供に考えさせるべきだと思います。

彼が道を踏み外したのは、甘やかされて育った結果だと私は考えています。

実際に記事の中でも、何かに不自由した覚えはなく、たいていの物は買ってもらっていたと、祐樹さん自身がおっしゃっています。

自由奔放に育てられ、親から我慢することを教えられなかった結果、祐樹さんは子供時代に自制心を育てることができなかったのではないでしょうか。

その上で父親は絶対的な強者として君臨し、自分の中で気にくわないことがあれば、他人や子供に暴力をふるっていたのだと思います。

だから子供も強者なら何をしても良いという自分本位な考え方になってしまい、罪を犯してしまった可能性が高いのではないかと思いました。

周りの影響

息子の通う小学校は多少問題のある子はいますが、ネット上で他の公立小学校の話を見ていると、まだ恵まれた環境なのかもしれないと思うこともあります。

小学生のうちは多様性を知るために、価値観の違う家庭の子供と触れ合うほうが良いという話も聞きます。

ですが、この記事を読んで、あまりにも価値観が違いすぎる家庭の子供と付き合うことの良し悪しを考えさせられました。

以前ある芸能人の方が、あまり良くない環境で育ったため、どうやって自分が得するかや、楽するかばかりを考えていたと話されていました。

周りの友人も同じような考えの人間ばかりだったので、それが当たり前の価値観になっていたそうです。

他者への思いやりや我慢することよりも、自分が相手に勝つことばかりを教えられてきた子供達は、自分が良ければそれで良いと考えてしまいやすいと思います。

凄惨ないじめの話を聞くと、相手の気持ちより、深く考えずに自分が今面白いかどうかを優先している子供が多いと感じます。

そういった子供達と触れ合うことが、子供にとって本当に良いことなのか、判断が難しいと感じます。

子供は周りの価値観に流されてしまうこともあります。

息子には自分のことだけではなく、相手の気持ちを考えて、必要な時にはきちんと我慢できる人間に育って欲しいと思います。

それが将来罪を犯さないために、大切なことだと感じています。

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