一番嫌いな呪いの言葉 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

一番嫌いな呪いの言葉

教育関連で嫌いな言葉

私には教育関連で嫌いな言葉がたくさんあります。

「先取り学習すると勉強嫌いになる」とか「非認知能力は子供を遊ばせておけば伸びる」とかそういった根拠の乏しい眉唾ものの話が特に幼児教育業界では多いと感じます。

だけど、実際は幼児期に入学準備していなかったがために、学習面で出遅れて勉強嫌いになる子も多いです。

また非認知能力についてはノーベル賞を受賞したヘックマン教授の実験が元になってることが多く、その実験は幼児期に適切な教育を受けた子と受けなかった子とでは、非認知能力に差が出たという話でした。

もちろん非認知脳力が伸びたのは、幼少期から適切な教育を受けた子供達です。

本当に自由に放置して遊ばされていた子は、むしろ非認知脳力に関して、教育を受けていた子供達より劣っているのです。

実際、私にも幼い頃から見ている息子の友達もいますが、それなりに厳しく育てられた子と、ゆるく育てられた子の間には差があると感じます。

ちなみに厳しく育てるというのは虐待するわけではなく、ダメなことはダメと親がきちんと線引きする子育てです。

逆にゆるい子育てとは、泣いたり、ごねたら、何でも買い与えたり、習い事の練習などやるべきことをおざなりにしても叱らない子育てです。

後伸び

世の中には子育てにおいて「後伸び」という言葉があります。

でもこの言葉はとても危険だと思います。

なぜなら、気付いた頃には取返しがつかなくなっている場合があるからです。

ヘックマン氏も「5歳までの教育が、人の一生を左右する」とおっしゃっていたそうですが、本当にそのとおりだと感じることが多いです。

就学前までに、いかに良い習慣をつけるかで、小学校以降の生活が変わると感じます。

きちんと学習習慣をつけていた子供達は、やはり成績優秀な子が多く、授業態度もまじめな子が多いです。

逆に自由にのびのに育てられてきた子の中には、学年があがって勉強が嫌になり、そこで親に叱らてストレスがたまった結果、授業妨害をしたり塾をさぼったりするようになっている子もいます。

嫌いな理由

「後伸び」という言葉が一番嫌いな理由は、その言葉を信じて、親が子供を育てる上で一番大切な時期に、子育てをさぼってしまうことだと思います。

遊んでたほうが色々吸収して「後伸び」するから、早くから勉強なんてしなくても良いという言い訳を作ってしまうことになります。

はみがきなどの生活習慣と一緒で、学習習慣をつけるなら早いほうが良いですし、入学後に大きく環境が変わる時期に、新しい習慣をつけるのは大変です。

それででも、このまま好きにさせ続けていれば「後伸び」すると信じている親御さんもいます。

私にはこの「後伸び」と言う言葉がまるで、呪いの言葉のように思えてなりません。

「後伸びするから大丈夫ですよ」と言う教育論者たちは、もし子供が後伸びせず底辺の人生を歩んでも、何の責任もとりません。

だから「後伸び」に期待して全て子供の好きにさせるのではなく、大切なことは多少強制的にでも早くから教えて、良い習慣をなるべくつけることが大切だと思います。

勉強に限らず、社会のルールを守れない子供は、後伸びどころか、周りからおいていかれてしまうことのほうが多いのではないでしょうか。

私は後伸びを期待して、自由にさせすぎた結果、忍耐力のない子が増えている気がしてなりません。

小さい頃から、ちょっと我慢したらできるようになったとか、勇気をだしてやってみたら楽しかったという経験をたくさんしておくことは大切だと思います。

タイトルとURLをコピーしました