幼児期の先取教育否定の根拠 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

幼児期の先取教育否定の根拠

一斉保育と自由保育

以前、一斉保育で小学校の授業を先取りする園に通っている子よりも、自由保育の園に通っている子のほうが、語彙の点数が高いという記事を見たことがあります。

そのデータを取り上げた大学教授の先生は、先取学習をさせるよりも、子供の頃は自由に遊ばせたほうが、かしこく育つとおっしゃっていました。

だけどデータをよく見ると、どうやら就学前までしかデータがないようなんです。

ネットで別の記事も探し、グラフなども見ましたが、データは3歳から5歳までの間のデータのみで、その後のデータはありませんでした。

就学前の先取学習の成果が本格的に出てくるのは就学後だと思いますし、むしろ大切なのは、就学後以降のデータなのではないでしょうか。

就学後のデータがないのに「幼児期に先取学習しないほうが、子供がかしこく育つ」と言いきってしまうのは、少し無茶な気がします。

幼児期は先取や勉強なんてしないで遊んだほうがかしこく育つと言われる先生方の根拠を見てみると、やはり安易に信用することはできないなと感じてしまいます。

>> 息子のプロフィール

自由保育と語彙

自由保育のほうが子供の語彙力が高くなるのは、ある意味当然だと感じています。

なぜなら一斉保育よりも自由保育のほうが、子供同士で自由に会話できる時間が長い分、子供は友達から聞いて、新たな言葉を覚える機会が多いからです。

息子も自由保育の幼稚園出身なので、お友達から色々な知識を教えてもらいました。

だけど、それで後々かしこくなるとか優秀になるというのは、かなり無理があると感じています。

また、自由保育の園の場合、周りの友達によっても、得られる知識の質が変わってくると思います。

もともと優秀な子が良い環境に身をおけば、自由保育の園ほうが、たくさんの知識を身につけられるのかもしれません。 

だけど、普通の子が、あまり良くない環境に身をおけば、悪い言葉の使い方を覚えたり、ゲームやYouTubeばかりに興味を示してしまうこともあるのではないでしょうか。

データ

データもない個人の主観のみの育児論には、もちろん注意が必要です。

ただデータがあったとしても、自分の都合の良い部分だけを切り取って、極端なことを言いきってしまう先生も世の中にはいるので、気をつけたほうが良いと感じています。

大学教授や専門家という肩書にまどわされてしまう人も多いと思いますが、やはりデータに関しては、自分で見て考えてみることも必要だと思います。

その偉い先生達の教育論に従った結果、将来子供が勉強嫌いになって落ちぶれても、その先生達は何の責任もとってくれません。

だから子供をどう育てるべきなのか、親が自分でよく考えることが重要だと思います。

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