教育論者の子供達 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

教育論者の子供達

佐藤ママ

たまに佐藤ママは、自分の4人の子供を東大に入れただけなのだから、参考にならないという意見を見かけます。

だけど、これは逆なのではないかと、私は考えています。

偉い先生方は多くの子供達を見ている分、その中から自分の教育論に合う都合の良い子供を選んで、その子の話をすることができます。

だけど、自分の子の場合は、他の子と取りかえることはできません。

だからこそ、4人の子供全員が東大理Ⅲに合格できたというのは、やはりすごいことだと思います。

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陰山先生

100マス計算で有名な陰山先生も、ご自身のお子さんが東大に合格されています。

確かに陰山先生の基礎を徹底的にやりこむ方法は、万人の子供に通用しやすい方法だと思います。

また、読み・書き・計算に重きをおかれている点や、テレビはできるだけ見せないといった点など、佐藤ママの教育論と似ている部分もあると感じます。

陰山先生が多くのお子さんの学力を向上させたことは有名ですが、ご自身のお子さんの教育でもきっちりと結果を出されているのは、純粋にすごいと思います。

ちなみに陰山先生自身は岡山大学のご出身だそうです。

親の干渉を否定する大学教授

親が子供に干渉することに否定的な意見を述べられている、ある大学教授の先生には、お子さんが2人います。

上のお子さんは1浪の末、地方の国立大学の医学部に合格されたようです。

ただ、大学教授であるお母様自身は、さらに偏差値の高い国立大学の医学部を卒業されています。

しかもご自身が否定されている過干渉な親に育てられたにも関わず、医学部卒業後は大学教授にまで上り詰められています。

偏差値が全てではありませんが、他に客観的な判断材料もないので、単純に偏差値で比べるとしたら、親に干渉されたお母様のほうが成功していると言えるのではないでしょうか。

さらに、その方の下のお子さんは、受験勉強はしないと宣言して公立中学へ進学し、今はゲーマーになると言っているそうです。

その大学教授の先生は、親が干渉しないほうが強くてかしこい子になるとおっしゃっていたと思いますが、本当にそうなのでしょうか。

あくまで偏差値だけで見るのなら、干渉されて育ったお母様のほうが、かしこく育たれているように見えます。

のびのび子育てを推奨する教育論者

叱らない子育てを推奨されている、ある有名な教育論者の方には、お二人のお子さんがいらっしゃるようです。

この方は、あまり叱らずにのびのびと個性豊かに子どもを育てていくことを優先して、子育てをされていたようです。

上のお子さんは小さい頃から、非常におとなしくて、手もかからないお子さんだったそうです。

ですが、それは仮の姿で、実際は親の顔色をうかがう、いい子症候群になってしまっていたようです。

また他にやりたいことがあったのに、親の勧めで総合大学に進学したそうで、その後の就職活動では苦労されたようです。

ただ、現在はお子さんもいるようで、それなりに幸せに暮らされているのではないかと思います。

さらに問題が大きいと感じるのは下のお子さんです。

下のお子さんは中学生の時に、親が学校に呼び出されるような問題行動を、半年で3回もおこしたそうです。

中には一歩間違えば怪我人が出てもおかしくないような問題行動もあり、イタズラで軽くすませてはいけないと感じました。

その教育論者の方は問題行動をおこしたお子さんを厳しく叱るようなことは、されなかったそうです。

その方のお子さんを見ていると、叱らずにのびのびと個性豊かに育てるのが正しいとは、あまり思えません。

先取り学習否定の教育論者

上記に取り上げた方達ほど有名な方ではないですが、本も出されている方で、叱らない子育てを推奨されている方をネット上で見かけたことがあります。

その方は先取学習に否定的で、先取りするよりも学年なりのことを深堀りするほうが、子供はかしこくなると、よくおっしゃっています。

だけど、その方は、ご自身のお子さんを高学年から個別指導の塾に通わせているようです。

しかも中学受験に向けた勉強というわけではなく、学校のテスト対策のために通塾させているようです。

これは先取りせずに学年なりのことを深堀りした結果、学校のテストですら、自力では満足いく点数をとれなくなってしまったということではないでしょうか。

普段から先取学習は不要だとか、学年なりのことをしっかりやるべきとおっしゃっているのに、ご自身のお子さんは塾に通わないと学校のテストで良い点数が取れないというのは、かなり説得力に欠けると思います。

自分の子供はとりかえられない

このように、とりかえることのできない自分の子供だからこそ、教育論者達の主張は子供の育ち方で、信憑性が高くなったり低くなったりするのではないでしょうか。

いくら立派で理想的な教育論を述べていたとしても、その教育論で、自分の子供を、自分よりも優秀に育てられていないのだとしたら、その教育論は所詮絵に描いた餅なのではないでしょうか。

ましてや子供が問題行動をおこしたり、学校の勉強にすらついていけないようになっているのなら、その教育が間違っていた可能性もあるのではないでしょうか。

とりかえのきかない自分の子供だからこそ、その教育の成果には、とても大きな意味があると私は思います。

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