サピックスに小学1年生から通うメリットとデメリット | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

サピックスに小学1年生から通うメリットとデメリット

中学受験は2月から新学年の講座がはじまるので、息子のサピックスでも新2年始絵の授業がはじまっています。

そこで1年生のサピックスの総括として、息子がサピックスに小1から通った感想を、メリットとデメリットに分けて書いてみたいと思います。

1年生からの通塾を検討中の未就学児の親御さんの参考になれば嬉しいです。

メリット

抵抗感が少ない

とにかく小1のサピックスは中学受験の厳しいイメージとは乖離しており、子供が楽しく通える塾です。

算数の授業内容は思考力系パズルなどの問題に近く、頭は使いますが、そこまで難しい問題はでません。

テキストの中に間違い探しがあるようなゆるさで、遊びながら楽しく学べるような授業内容です。

学校の算数がつまらないとか退屈だと思う子でも、楽しく通える塾ではないかと感じています。

だから塾や勉強に対する子供の抵抗感は、公文に通わせるよりもずっと低いと思います。

うまくやれば子供は塾を楽しいところだと思えるでしょうし、自分は勉強が好きだと思えるようになるのではないでしょうか。

読解問題が解ける

算数はかなりゆるい授業内容ですが、国語はわりと実践的な授業内容だと感じます。

毎回それなりに長い文章読解問題に取り組むので、読解問題を解く力が身につくのではないかと思います。

息子は未就学児の頃から毎日読解問題を解いていて、入塾前から読解問題はわりと得意なほうでした。

ですが我が家では、サピックスで習った内容を復習していなかった上に、最近は国語に力を入れていないので偏差値は徐々に失速しています。

逆に言うと、文章読解に慣れていなかった子供達が、サピックスの授業で文章読解に取り組み、しっかりと家庭学習も続けた結果、良い点数がとれるようになってきたのではないかと推測しています。

だから文章読解の問題に慣れていない子は、サピックスに通わせて、しっかりと復習することで、文章読解の問題が解けるようになる可能性は高いと思います。

やる気が出る

サピックスには子供をやる気にさせる仕掛けがあります。

授業中にもらえるシールは小テストの結果や解けた問題の数で差が出るようです。

集めたシールは専用のシートに貼って、たまれば文房具などに交換できます。

またテストで、クラスの中で一番良い点数がとれれば、表彰状がもらえます。

他にもテストの成績が全校舎の中で上位の子にはメダルが授与されます。

このように子供達が自然と勉強を頑張りたいと思える仕掛けがサピックスにはあります。

塾に慣れる

4年生になると通塾日も増え授業時間も長くなります。

ちなみに小1は週1回で1時間半、小2は週1で1時間40分、小3は週1で2時間、小4は週2で3時間の授業となります。

また学年が上がるごとに塾で習う内容も難易度が高いものになるため、4年生でいきなり塾に入ると授業の進度についていけなかったり、塾を嫌がる子も出てくるのではないでしょうか。

1年生のうちからゆるく楽しく授業に慣れて、徐々に難易度をあげて慣れていくほうが、子供の心理的な負担は軽いのではないかと思います。

また授業後に復習することやテスト前に見直すことにも1年生から徐々に慣れていったほうが、親子ともに楽かもしれません。

ちなみに我が家は先取学習を優先しているので、息子はサピックスの復習やテスト対策の習慣はまだついていません。

学年が上がるごとに、少しずつつけていきたいと思います。

学習習慣がつく

サピックスでは基礎力トレーニングという毎日やる宿題が出ます。

ただ負担はかなり軽いので、これだけだと正直足りないと感じます。

また提出義務もないので、ついついさぼりがちになります。

我が家もそろそろやらなければと思いつつ、今は先取学習や山本塾を優先してやっていません。

ただ、まだ学習習慣のついていないお子さんは、負担の少ない量を毎日やるほうが、学習習慣はつけやすいと思います。

1年生のうちから学校の宿題以外の勉強を毎日やるという習慣は大切です。

塾の復習や、テスト前の勉強と合わせて、習慣作りをしていくと良いと思います。

競争心が育つ

これは諸刃の剣だと思いますが、一応メリットに入れておきます。

やはり同い年の子供がメダルをもらったり、表彰状をもらっていると負けたくないという気持ちは育ちやすいです。

また小1からテストでクラスが変わるというシビアな状況に身をおくことで、勉強で人に勝ちたいとい気持ちは育ちやすいと感じます。

ただ勝ちたいという気持ちが強くなりすぎると、カンニングなどの問題行動をおこす場合もあるので注意が必要です。

競争心は嫌でも塾が育ててくれるので、親は負けてもいんだよということを教えるほうが大切だと感じています。

テストに慣れる

サピックスでは定期的にテストがあるので、親子共にテストに慣れることができます。

入塾後、最初のうちは、どうしても子供の成績に一喜一憂してしまいがちなので、親も早めにテストに慣れておくことはプラスになると思います。

また早めにテストに慣れることで、子供は時間配分を考えたり、見直しをする習慣がつけやすいです。

無料の公開テストなどは休みの日に行われますが、サピックスのテストの中には通塾日に行われるものもあるので、テストは受けやすいです。

テストを受けることで、早めに子供の能力や傾向などを知ることは、意外と大切ではないかと思います。

理科実験の授業が楽しい

サピックスでは季節講習やテストの後にサイエンスワークショップという理科の実験の授業をやります。

このサイエンスワークショップの授業が息子はとても楽しいようです。

将来の理科の成績に直接的な影響がでる可能性は低いですが、サイエンスワークショップを通じて楽しく学べたり、親子で理科の話をできる機会があるのは良いと思います。

早くから中学受験の情報に触れられる

サピックスに通っていると、マイページから首都圏中学入試分析会の動画が見れます。

外部の方も見られますが、事前に登録が必要になります。

会場で行われる中学入試分析会にも先着順ですが申し込めば参加できます。

また、学校見学などもサピックス生の親向けに開催されるものがあります。

ただし人気の学校は高学年のみ参加可能なところが多いです。

直前に空きがあると、低学年でも参加が可能になることもあるようです。

親が早くから中学受験に関する情報を得ておくことは大切だと感じます。

息子をサピックスに通わせていなければ、きっと私はサピックスの首都圏中学入試分析会の動画の存在は知らなかったと思います。

>> 息子のプロフィール

デメリット

受験内容と授業内容の乖離

サピックスの1年生の算数は遊びと勉強の中間のような内容です。

内容としては幼児教育の延長のように感じることが多いです。

直接的に中学受験に役立つかと聞かれれば、正直微妙だと感じます。

子供が楽しく通えるとか、早くに塾の環境に慣れることができるなど、良い点もたくさんあります。

ただ1年生から通ったからといって、中学受験に有利になるかと言われると、必ずしもそうではないと感じています。

家庭学習が疎かになる危険性

先程も述べたように、サピックスの小1の算数はかなり簡単な内容になります。

だから、この授業内容を復習して確認テストや復習テストで良い点を取っても、中学受験にはあまり役立たない気がしています。

また基礎力トレーニングもかなり簡単な内容なので、毎日100点だからと安心していると大変危険だと思います。

習慣づけとして考えるのなら、授業の復習やテスト対策はやったほうが良いと思いますが、それだけでは不十分だと感じます。

サピックスで習う勉強しかしていないと、小4入塾に向けてガリガリ先取したり計算力を鍛えている子に差をつけられると思います。

本当に優秀な子はサピックスだけでも良いかもしれませんが、普通の子の場合は家庭学習や公文で、計算力の強化や先取をしていかないと、小4入塾を目指して努力している子との差は開く一方だと感じます。

費用と時間

小1の費用は税込み2万900円です。

まだ小1なので、それほど高額というわけではありませんが、それでも毎月2万円は我が家のような庶民には、それなりに大きな額です。

また授業時間も1時間半ありますし、通塾時間もあるので、通塾日はそれなりに時間をとられます。

その時間を家庭学習にあてたいと思うことも、しばしばあります。

先取に否定的

サピックスは低学年の子の先取に否定的です。

理由はわかりませんが、私が勝手に妄想した理由は「サピックスが先取を否定する理由」に書いてます。

個人的には、これがサピックスに1年生から通塾することの最大のデメリットではないかと感じています。

保護者会の動画でも先生が先取を否定されていたり、先取について先生に相談しても、やらなくて大丈夫と言われることが多いようです。

この考えに賛同して本当に何もしないと、優秀な子以外は置いて行かれます。

後でついていけなくなる可能性の高い普通の子ほど、先取りは絶対にしておいたほうが良いと私は思います。

学年が上がるほど、どんどん難易度があがり、小1のゆるい内容ではついていけなくなります。

計算漢字は当然やるとして、それ以外の分野も理解や覚えるのに時間がかかる子ほど、やっておいたほうが良いと思います。

偏差値や順位

偏差値や順位で子供の立ち位置がわかるのは良い面もありますが、気をつけないと、親子共にそれに振り回されてしまいます。

偏差値や順位が出ることに早めに慣れることで、うまく付き合っていくこともできると思います。

ただ親の接し方次第では、子供に万能感や不要なプライドを植え付けてしまう危険性もあります。

小1の授業内容は中学受験の内容とはかけ離れていると感じます。

だから小1で高い偏差値をとっている子でも、今後失速する可能性は十分あります。

そこをきちんと考えて親が接していないと、この先偏差値や順位が大幅に下がった時に心が折れてしまいやすくなると思います。

とにかく子供に自分は天才だと思わせないことが大切です。

特に息子のような努力型の普通の子の場合は注意が必要です。

小1からサピックスに通わせた親の本音

本音を言うと、1年通わせた感想としては、別に1年生からサピックスに通う必要はないと感じています。

息子は、すでに幼稚園に入る前から家庭学習の習慣がついていますし、今はまだ私が息子の勉強を見られる状況なので塾は必要ないと感じます。

むしろ通塾やテストに時間をとられるので、マイナスではないかと思うことすらあります。

ただ、良かった点もあると思っています。

息子はサピックスが好きで毎週楽しく通っていますし、同学年の子と学校以外でも一緒に勉強したり競い合ったりする機会は、勉強に対するモチベーションを高める上で役立っていると感じます。

また面白い先生が多いようで、先生から授業中に聞いた話を私にしてくれます。

息子は学校の先生も大好きなので問題ないですが、学校の先生と合わないお子さんの場合は、塾に大好きな先生がいることは救いになることもあると思います。

もう一度未就学児の頃に戻れたとすれば、小1からサピックスには通わせていなかった可能性が高いですが、ものすごく後悔しているということもありません。

通わせる必要は特に感じませんが、他の習い事と同じように息子が楽しく通えているので今のところ悪い影響などはなさそうです。

強いて言うなら、サピックスに使う時間を家庭学習にあてたほうが、勉強の効率は良いかもしれないというぐらいです。

息子の勉強の効率を考えるとサピックスをやめさせたくなる時もありますが、最近は息子が楽しく前向きに勉強できるのはサピックスのおかげだと思うようにしています。

小1からの通塾は賛否両論ありますが、家庭ごとにメリットとデメリットをよく考えて通わせると良いと思います。

キンパ2種 牛プルコギ /キムチダッカルビ
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