子どもに下駄をはかす | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

子どもに下駄をはかす

先取学習

前にSNSで、普通の子供に先取させて下駄をはかせても地頭良い子があとで抜かしていくので精神的にきつくなると書かれている方がいました。

でも、私は逆だと思います。

普通の子ほど先に下駄をはかせておかないと、中学受験の内容が理解できなくて塾に通うのが精神的にきつくなると思います。

地頭の良い子が初めてでも理解できる授業が、普通の子には理解できません。

高い下駄をはいてなければ、必死で背伸びをして見るしかありません。

普通の子は塾の授業についていくために、家庭で膨大な量の学習をすることになります。

中には必死で背伸びしても、高さが足りずに見えない子もいます。

私は授業が理解できないまま、毎日追われるように勉強し続けることのほうが、後で抜かされるよりも、精神的にきついのではないかと思います。

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中学受験の内容

中学受験の学習内容は学校で習う内容とは乖離しており難しいと感じます。

だから普通の子は1回の授業では、なかなか理解しきれません。

授業で理解できないので、家庭や個別指導などで再度丁寧に教える必要が出てきます。

それでも補いきれないから、パンク寸前になって追い詰められる家庭が多いのだと思います。

先取の必要性

中学受験の学習内容は難しいですが、基礎が頭に入ってる状態で授業を受けるのと、授業で初めて知るのとでは、授業から学べる内容も違ってくると思います。

普通の子に先取で下駄をはかせるのは、塾の授業についていき、最低限の学習サイクルを回すためにも必要だと私は考えています。

また先取なら時間をかけてじっくり子供に理解を促せますが、実際の授業のサイクルではそのような時間をとることも難しいと思います。

算数だけなら何とかなるかもしれませんが、理科や社会など覚えることはたくさんあります。

加えて国語の語彙力や漢字の強化も必要です。

そんな中で先取なしに中学受験塾のサイクルについていくのは、普通の子には難しいと感じています。

必ず上がる保証はない

あとから入って頑張れば必ず成績が上がるという保証はありません。

実際は頑張ってもなかなか思うように成績が上がらずに伸び悩んでいる子や、早々にやる気をなくしてしまう子もいます。

もちろん地頭の良い子は頑張れば、どんどん伸びていくでしょう。

だけど平均的な頭脳の子は授業にさえついていけずに、精神的にきつい思いをする可能性のほうが高いと思います。

また必死で勉強して小4でそこそこの成績まで上がったとしても、再度小5や小6で成績が下がることだってありえます。

ずっと上り調子なんて、それこそ地頭の良い子でないと無理です。

だから普通の子には先取で下駄をはかせつつも、親は子供に過度な期待をせず、子供にも不要な万能感を植え付けずに育てることが大切だと思います。

周りと比べない

大切なのは、先取で下駄を履かせないことではなく、抜かされることを恐れず、他人と比べず、常に自分のベストをつくすことです。

また親は頑張れば子供の成績は上がるという幻想は抱かないほうが良いです。

そういう考えだと、子供の成績が上がらない時に、子供の努力不足だと思ってしまう危険があるからです。

人の才能は平等ではないし、努力しても勝てないことや、早くからやっていても抜かされることは当然あります。

良い順位をとることや、偏差値の高い学校に行くことだけが中学受験の意味ではありません。

子供の持つ力を存分に発揮した上で、子供に合う学校に合格できれば、それで中学受験は成功です。

御三家に行けなかったら中学受験は失敗というわけではないと思います。

子供にも、それを少しずつ伝えていくと良いと思います。

ちなみに息子には、幼稚園の頃から、少しずつわかりやすく話していいます。

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