子供が指示待ち人間になる
世間ではよく子供に指示ばかりしていると、子供が指示待ち人間になると言われています。
だけど「親が指示しても自主性は育つ」にも書いたように、私が指示し続けた結果、息子は私がいなくても自分で動けるようになりました。
指示待ち人間の話は、イメージで語られているだけで、実際の統計や実験結果は見たことがありません。
確かに一から十まで子供の全てを決めてしまうような親には、私も違和感があります。
例えば子供の劇の役や学校の係など、どうでも良いことまで親が口出しするのはやりすぎだと思います。
だけど多くの親はマナーや学習面など、子供の教育の中で譲れないことに対して指示することが多いと思います。
そういったことについて親が指示したからといって、子供が指示待ち人間になるとは思えません。
子供が聞くのは相談
例えば子供が自分で判断できないことを親に尋ねるのは、指示待ちでなく相談や確認だと思います。
大人でも迷ったときに、人に相談したい時はありますよね?
息子も迷う時は「お母さんはどっちが良いと思う?」と聞いてきます。
でも譲れないと思う時は、私が何か意見を言っても息子は譲りません。
自分から「どっちが良いと思う?」と聞いてきたのに「でも、ぼくは、こっちがいいと思う」と言って、私が選んだほうと逆を選ぶこともあります。
でも、そういうことは大人でもよくあります。
私も夫にどちらが良いかを聞いておきながら、夫がすすめたほうと逆を選を選んだ経験は多々あります。
何かを迷った時は自分の気持ちを確認するために聞くこともあると思います。
私は息子が相談してくれるのは嬉しいことだと思っています。
特に幼い子供はまだ未熟なので、勝手に判断せずに親や先生に相談できるほうが良いと思います。
親に聞いたり相談してくるという行為と、将来指示待ち人間になるかは関係ないと思います。
ほうれんそう
何でも親に聞く子は指示待ち人間になるからダメだと言われたりしますが、自分で勝手に判断して動いてしまう子よりも、社会に適合できる人間になる可能性は高いと思います。
ひと昔前は仕事は「ほうれんそう」が大切だと言われてました。
私はわからないことをそのままにしたり、勝手な判断で行動する子よりも、わからないことは親や周りの大人に聞ける子のほうが、ずっと偉いと思っています。
大人の中では当たり前のことでも、子供にとっては判断が難しい場合もあります。
わからないことをそのままにせず、一旦立ち止まって、大人に聞くことができるのは、指示待ちどころか自分で考えられる子だと思います。
むしろ何も考えずに、自分のやりたいように傍若無人にふるまうような子供のほうが問題があるように感じます。
将来指示待ち人間になるからと、親が子供に教えないのはよくないです。
何でもかんでも口出しするのもよくありませんが、ルールを守ったり、やるべきことをやる習慣がつくまでは、親は口うるさく言うぐらいで良いと思います。
良い行動がきちんと習慣化されれば、子供は自ら考えて動けるようになります。
それまでは親が指示することも大切だと思います。