失敗体験
最近の教育論では、子供に失敗体験をさせることを推奨するものが多い気がします。
でも「失敗のしすぎは危険」にも書いたとおり、私は失敗のしすぎは良くないと考えています。
よく親が先周りして、子供の失敗体験を奪うのは良くないと言われています。
でも、そんなことが完璧にできるのは未就園児までです。
幼稚園や保育園に通うようになれば、親の見ていないところで子供達はたくさんの失敗体験をして勝手に学んでいきます。
親が心配しなくても、子供は必ずいつかは親の見ていないところで失敗します。
だから、失敗体験させないことを過剰に恐れる必要はないと思います。
先回りしても大丈夫
小さいうちは多少親が先回りしても大丈夫だと思います。
例えば幼稚園の入園前に着替えやお箸の練習をする家庭もあると思いますが、これも子供が幼稚園で失敗しないために、親が先回りしていることになると思います。
小学校入学前にひらがなの読み書きを親が教えるのも、同様に親が先回りして子供の失敗を回避していることになるでしょう。
だけど幼稚園や小学校は毎日通う場所ですから、子供に失敗体験をさせるよりも、まず子供が楽しく過ごせるようにしてあげることのほうが大切だと思います。
小さな失敗はこの先いくらでも自然にできます。
人生で一度も失敗したことのない人なんていないと思います。
あえて失敗体験をさせるよりも、過度な劣等感を抱かせないことのほうが、幼い子供にとっては重要だと思います。
親が全部やるのは良くない
親が先回りしても良いと書きましたが、親が教えるのではなく、親が全てをやってしまうのは良くないと思います。
これは親が先回りして子供を失敗させないのではなく、むしろ子供の失敗を助長する行為です。
家で全く練習せずに全て親任せだった子供が、幼稚園に入り自分でできる可能性は低いでしょう。
子供に失敗させないように、親が先回りして少しずつ教えていくのは良いと思います。
だけど親が先回りして全てやってしまうことは、子供の練習の機会を奪ってしまうことになり、後で子供が失敗する可能性が高くなるので良くないでしょう。