正義感
以前、ネット上で発達障害の人は正義感が強いというのを見かけたことがあります。
息子も幼稚園の頃や小学校1年生の前半までは、そういう面が少しあると感じていました。
幼稚園の頃などは、悪いことをしている子を直接注意して、反撃にあいひっかかれたこともありました。
でも基本的に息子の周りに仲の良い子は優しい子ばかりだったので、そのようなことはめったになく、大半の時間を平和に過ごしていました。
逆に小学校に入ってからは暴力的な子も多くて、喧嘩のとめかたがわからず、おろおろしていることもありました。
そして何かあったら自分で止めず、基本的に先生に言うように言い聞かせました。
息子が自分で止めると息子も加害者となる可能性や怪我をする危険性もあったからです。
ただ、息子の担任の先生ではありませんし暴力でもありませんが、子供が悪いことをしていても、世の中には、そのぐらいのことをいちいち言いつけに来なくてよいと、逆に生徒を叱るような先生もいるようで難しさを感じます。
ちなみに、息子の担任の先生は良い先生なので、これまで、そのようなことはありませんでした。
ブログを書く理由
このブログを書いている理由は色々あります。
昔言ったように、中学受験で自分を見失いそうになった時に初心を思い出すためとか、自分の気持ちを整理するためというのも一つの理由です。
ただ、もうひとつの理由として、根拠のないイメージ論だけの子育て情報に騙されてしまう人を、減らしたいという気持ちがあります。
近年の子育ての傾向は、子供は自由にのびのびと育てることを推奨し、遊びの中から学ばせ、先取学習は必要ないというのがセオリーになってきていると感じます。
ただ、それは現実とかけ離れていると私は思います。
偉い先生
偉い先生達が誤解してしまうのも無理はないと思います。
だって幼少期から必死で頑張って勉強してきた子よりも、幼少期は遊んできた子のほうが圧倒的に多いからです。
多くの子供は幼児期から低学年の間は遊んで過ごします。
中学受験率ですら7%程度なのですから、9割以上の子は遊んで、幼稚園時代や小学校時代を過ごします。
ましてや、幼児期にガリガリ勉強する子なんて数パーセントいるかいないかではないでしょうか。
つまり100人に1人と残りの99人を比べれば、当然頭の良い子は99人の中にいる確率が高い。
だから佐藤ママみたいに、たまたま頭の良い家系の子が、小さい頃から必死で勉強すれば東大理Ⅲに全員入れたのだと思います。
惹かれる育児論
人は楽なほうに流されます。
それは子供だけでなく親もそうです。
子供を遊ばすほうがかしこくなるとか、子供を自由にさせるほうがかしこくなると聞けば、隣について勉強させるより惹かれるのは当然です。
だけど、その結果、勉強嫌いになったり、それが理由で不登校になったり、後で取り返しのつかないことになることもあります。
また遊んでるほうが、幼い頃に遊んでいる子のほうがかしこくなるのなら、遊んでいる9割の子が、かしこくなっているはずです。
ですが東大進学ランキングなどを見ると、実際には小学生の時からガリガリ勉強して受験を勝ち抜いたであろう中高一貫校の名前が多数ランクインしています。
焦らなくても小4からでよいという人もいますが、その頃はちょうどギャングエイジと言って、親の言うことに従わなくなりやすい時期です。
だから、そうなる前にきちんと学習習慣をつけてあげることがた大切だと思います。
根拠
幼児期から自由に育ち、男の子だから運動ができないとダメと言われて育った子の中には、勉強嫌いになってしまい取返しがつかなくなって苦労している子もいるようです。
勉強よりも大切なものがあると言って育てられた子も、親に勉強しなさいと言われて、これまで言ってきた事との矛盾を責められたそうです。
一度苦手意識ができたり価値観が固定してしまうと、それを変えるのは難しいし、当然勉強に対する自主性も育ちません。
私がブログを書く理由は、様々な先生達の偏見にみちた、子供の頭を良くする方法に異論をとなえたかったからというのもあります。
「意図的養育と放任的養育」や「幼い頃から母親と勉強した子のほうが伸びる」などにも書いていますが、実際は幼い頃から親が子供に勉強の道筋をつけてあげることで伸びているという研究結果は、いくつかあります。
ですが、逆に子供の頃は遊んだほうが頭が良くなるという根拠については、それを裏付ける統計や数値がないことが多く、偉い先生の根拠のない、ひとりよがりな意見が多い。
だからこそ、偉い先生の名前や肩書に流されず、よく自分で調べて欲しいと思います。
こうやって顔も見たことのない他人に向けて訴えることが、私の自分勝手な正義感であり、発達生涯である所以なかもしれません。
だけど、もし、どこかの誰かが、1人でも自分の子育てについて真剣に考えるきっかけになってくれれば、嬉しいと思います。