難易度の高いものを選ぶ
少し前にあるイベントで挑戦する種目を選ぶ機会があったのですが、どちらかといえば苦手分野なのに、息子は無謀にも一番難易度の高い種目を選んでいました。
息子はわりと慎重なタイプだと思っていましたが、実はものすごく前向きで、万能感の強い子なのかもしれません。
成功体験
残念ながら、息子はじゃんけんで負けて、一番難しい種目には出ることができませんでした。
だけど自分のやることになった種目を、こつこつ練習していました。
最初は上手にできなかったけれど、練習のかいもあってイベントの当日にはできるようになっていました。
努力して得る成功体験は、とても大切だと思います。
だけど努力したら乗り越えられたという経験ばかりしていると、変な万能感が育ってしまうのではないかと少し不安になります。
かといって毎回失敗して自己肯定感が下がったり、失敗しても気にしないようになり、努力しない子になっても困ります。
子育ては本当に難しいと感じます。
失敗するイメージ
「失敗を笑わない」でも書きましたが、息子は幼稚園時代に間違った発言をして友達に笑われ、手があげられなくなったことがありました。
だから失敗したくないとは思っているはずですが、幼さゆえに自分が失敗することを想像できないのだと思います。
特に息子はこれまで努力して成功する体験を多く積んできました。
だから息子には難しいと思えることでも、失敗するイメージがわかないのだと思います。
私の助言がないと難易度がわからず、期間内にできるようになるかどうかの判断が、まだ自分ではできないようです。
必死になれない理由
中学受験では、難関校に行きたいというのに必死に勉強しない子供に、焦る親御さんも多いと思います。
この理由のひとつに、子供の万能感が関係しているのではないかと私は考えています。
「本気でやれば自分はできる」という万能感があると、「まだ大丈夫」とか「あとで本気でやれば何とかなる」と思ってしまうのかもしれません。
だから息子には早めに幼児的万能感を捨てて、冷静に実現可能かを見極められる堅実な人間に育って欲しいと思います。