不都合な部分
教育者の方達は、自分達の良いという教育論を推奨するために、自分にとって不都合な部分は語られないことも多いのではないかと感じています。
例えば先取りしてる子は授業を集中して聞けないとおっしゃる先生達から、先取りせずに授業についていけなくなった結果、授業中に寝たり騒いだりする子供の存在が語られることはありません。
人は誰しも自分にとって不都合な部分は隠し、伝えたい部分を強調して伝えます。
もちろんこのブログにもそういった一面はあると思います。
だから、全てを鵜呑みにせずに自分の子供にとって何が一番良いのかを、親が真剣に考えることが大切だと思います。
偏差値
以前、ある家庭教師の方が、5年生までは解法を覚えて塾の中の上のクラスにいれても、6年生でそれが通用しなくなって失速するとおっしゃっているのを、ネットで見たことがあります。
そして小学校の内容を完璧にしておけば、6年生以降に志望校対策ができるとも、おっしゃっていました。
ですが、その方は前に、学校の勉強が完璧にできている状態の子が、6年生から家庭教師のみで中学受験に合格されてたことを書かれていて、その子の合格した学校の偏差値が30台であったことも、あかされていました。
ちなみに、その話を書かれた時も、最初は偏差値を書かれていませんでしたが、質問に返答する形で偏差値を答えられていました。
失速
例えば中の上の成績の子が6年生で失速しても、中の中や、中の下で踏みとどまるケースのほうが多く、底辺まで落ちることは稀なのではないでしょうか。
「中学受験の親たちへ」という本に載っていた似たケースの子も、5年生までは偏差値50台後半(書籍には60近くと記載)だったそうですが、最終的に偏差値50台前半に落ち着いていました。
つまり例え解法を覚えて中の上だった子が失速しても、偏差値50前後の学校には合格する可能性が高く、6年まで学校の勉強しかしていなかった子供と比べれば、偏差値の高い学校に進学できる可能性が高いのではないでしょうか。
肝心な部分
塾や家庭教師の先生が発信される情報は、肝心な部分が隠されていることもあります。
だからあまり信用しすぎたり、楽観視しすぎるのは良くないと思います。
個人的に5年生まで学校で習う基礎的な学習しかしてこなかった子が、6年から中学受験の勉強をはじめて難関校に合格するのは、かなりのレアケースだと思います。
世の中には6年生から中学受験の勉強を始めて合格する子もいると思いますが、そういう子の大半は偏差値的50以下の学校に進学するケースが多いのではないでしょうか。
中学受験は基礎だけでも学習する内容が多いので、普通の子の場合、6年生から始めると基礎の学習と過去問対策だけで終わってしまう可能性が高いと思います。
難関校で出題されるような応用問題の演習を、時間をかけてしっかりやるためには、少なくとも5年生のうちに基礎的な解法は身につけておく必要があると感じています。
そういった意味でも、6年生から中学受験の勉強を始めて1年足らずで、難関校に合格するのは、やはり難しいと個人的には思います。
また偏差値50前後の中堅校狙いであっても、普通の子の場合は、6年生からの勉強では、間に合わないことのほうが多いのではないかと思います。