精神科の先生
不登校のことを調べ出した時、不登校の専門家と言われる人達は、とにかく親が干渉せず、子供の意思を尊重して自由にしていれば、いつか回復して動き出すと言われる方達ばかりという印象でした。
だけど、実際には、そういう方ばかりでもないようです。
以前、ネット上で、精神科の先生に今すぐ子供からゲームを取り上げないと、不登校が続き、ひきこもりになると脅された人の話をみかけました。
その方は、子供を追い詰めることはできないと、病院を変えて、子供にゲームを続けさせたそうですが、結果的に年単位で子供の不登校が続いてしまっているようでした。
ご本人は、あの時、ゲームを取り上げていたらきっと子供は今よりもひどり状態になっていたと書かれていましたが、子供の二通りの人生を比べられない以上、どうなっていたかは誰にもわからないと思います。
ただ、少なくとも医師のいったとおり、不登校が続いているのは真実だと思います。
引きこもり対策
他にも仕事で引きこもり対策をしている人に、不登校児がゲームばかりしていると相談したら、ゲームを隠すか、wifiを切って外に無理やり連れ出すように言われた人もいるようです。
相談者はあきれた様子で、この人に対策された人が心配だとおっしゃっていました。
専門家といっても、色々な立場の方がいますが、必ずしも全員が子供を自由にさせることを推奨しているわけではないでそうです。
不登校の問題は、原因や目的によっても対応が違ってくると思います。
ただ、子供を元の生活に戻し、将来的な子供の自立を目指すのであれば、ただ好きなだけゲームをさせて快適な自宅で過ごさせるというのは、どうしても間違っている気がしてしまいます。
ゲーム依存
ゲームの怖いところは依存性が高いことです。
精神的に辛い時に、嫌なことが忘れられる麻薬を渡せば、それに依存して中毒になる人も大勢出ると思います。
そこから立ち直るのは、初期の状態から立ち直るよりも、難易度が上がってしまうのではないでしょうか。
ゲームは麻薬ほどではないにせよ依存度が高く中毒性も強いので、やはりある程度は、親が時間を管理したほうが良いと感じています。
精神科の先生や引きこもり対策をしている人の中にも、子供にゲームをさせるのは良くないと考えている方もいらっしゃるということは、正解はひとつではないということです。
だからこそ、親も楽なほうに流されるのではなく、きちんと覚悟を持って子供と関わっていくことが大切だと思います。
見守るとか、干渉しないというのは、子供も反発しないし、親も精神的に楽かもしれません。
でも、それが、ただ問題を先送りしてしまっているだけになっているケースもあるので、注意が必要だと思います。
長引くほど元の生活には戻りにくくなりますし、大学受験までに、ある程度の道筋ができていないと、子供の将来の選択が狭まってしまうこともあります。