指示待ち人間
親が「〇〇しなさい」と子供に指示ばかりしていると、子供が指示待ち人間になると言われる方は多いです。
ただ、息子を見ていると、あまりそうは感じません。
私は息子が幼い頃から、あれこれ口うるさく指示し続けてきました。
だけど、息子はむしろ頼んでいないことまでやってしまうようなおせっかいな一面もあり、そのせいで本来やるべきことが雑になってしまうこともあります。
だから、まず自分がやるべきことをきちんとやった上で、プラスアルファのこともやったほうが良いのか一言確認するようにと、息子には伝えています。
息子からの提案
先日、自宅の中で、親子であるものを一緒に作る機会がありました。
途中から私は他のことで忙しくなったので、その後の作業は息子に一任しました。
すると途中で息子は、今のやり方よりも効率の良いやり方に変更して良いかと、私に聞きにきました。
私も息子の提案してきたやり方のほうが効率が良いと感じたので、了承しました。
その後、息子は自分の考えたやり方で黙々と作業を進め、最後まで1人で作業を終わらせました。
息子は私の指示した方法とは違うやり方を自分で考え、私の確認をとった上で、自分なりのやり方で作業を終わらせました。
少なくとも、息子の最近の様子を見ている限り、息子が指示待ち人間に育っているようには思えません。
イメージだけの育児論
子供に指示したら自分で考えられない指示待ち人間になると言われていますが、これは単なるイメージで語られているだけの育児論だと感じます。
子供は、やり方を知らないことについては、指示されないと、うまくできません。
幼い頃に、親から様々な指示を受けることで「こういう時は〇〇するほうが良いのだな」という知識が、子供の中にも蓄積されていくのではないでしょうか。
子供に対して、どうしてそうしたほうが良いのかという説明をきちんとした上で、子供が納得できていれば、親が指示しても問題ないと私は思います。
むしろ大人が何の指示もせず放置しているほうが、かえって自主性は育たないのではないかと感じています。
ペリー就学前プロジェクトやアベセダリアンプロジェクトの結果を見ても、乳幼児期に大人の教育的な介入があった子供達のほうが、非認知能力は伸びています。
また「自主性を重視しすぎると自主性が育たない」でも書いたように、「自分でやりましょう」と子供に任せる先生のクラスと、できない子供を手伝ってあげる先生のクラスでは、後者のクラスの子のほうが後々自主的に動けるようになっています。
だから幼い子供に対して親が指示することを、過剰に恐れる必要はないと思います。
むしろ幼い子供には、色々なことを親が丁寧に教えてあげたほうが良いと感じます。