ボーク重子さん | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

ボーク重子さん

ボーク重子さんの教育論

以前からインターネットのニュース記事などでたまにお見かけするボーク重子さん。

主に非認知能力や自己肯定感を大切にした教育を推奨されています。

佐藤ママとはまた別の方向で教育ママに人気のある方だと思います。

ちなみに佐藤ママについては「佐藤ママ」に書いてます。

私もボーク重子さんの教育論には賛同する部分も多く、素敵なお話も多いです。

ただ、この方の教育論に影響され、幼児期は勉強しなくても自由に好きなことをやらせれば良いと考えられている方を見ると、余計なお世話と思いつつも少し危機感を感じてしまいます。

勉強が習慣化しにくい理由」にも書きましたが、親がそう思っていると子供はそれを見透かします。

確かに子供が主体性に自ら学ぶのが一番理想的です。

ただ小学生や中学生になっても子供がそうならなかった時に、急に方向転換して無理矢理勉強をさせることになるぐらいなら、最初から親が導いたほうが良いのではないかと思います。

>> 息子のプロフィール

ポーク重子さんも最初は過保護だった

>> しなさいと言わない子育て

こちらの書籍の中で、ボーク重子さんは下記のように書かれています。

「私のほうが確実で上手で早くできる」からやってしまったのですが、娘にはちゃんと自分でできる力がありました。
これは娘が12歳のときのことですが、以後、私は娘ができること、ちょっと頑張ればきっとできそうなことに関しては「見守る」ことを徹底しました。

引用:しなさいと言わない子育て

この文章を読む限りでは、全米最優秀女子高生に選ばれた優秀なお子さんも12歳までは過保護に育てられていた可能性が高いと思います。

そして過保護な親の元で育ったにもかかわらず、お子さんは自分で考えて動くことのできる人間に育っているのです。

むしろ子供が12歳になるまで親が手をかけてきたからこそ、ボーク重子さんのお子さんは自分で考えて行動できる人間になったのではないでしょうか。

幼い頃はしっかり手をかけて導き、ある程度大きくなって自分でできるようになってから手をはなすのが理想的な育児だと私は思います。

ボーク重子さんは子供が幼い頃はしっかり手をかけてサポートし、手をはなすべき時期にきちんと手をはなされたのだと思います。

最初から手をはなされていたわけではありません。

そのあたりは誤解しないほうが良いと思いました。

ボーク重子さんのすごさ

みなさんはボーク重子さんのお子さんではなく、ボーク重子さん自身をどう思われますか?

私は行動力があり、新たな環境にも物おじせず飛び込める自己肯定感の高い人だと感じています。

この方は勤めていた外資系企業をやめて、アメリカに留学して博士号を取得し、その後にアメリカで結婚して起業し成功しています。

そして今はライフコーチ業や執筆業もされています。

まさに自分で人生を切り開く力を持った人だと思います。

このような力を持ったボーク重子さんは、どのように育てられたと思いますか?

きっと現代の教育論なら、自由にのびのび個性を伸ばす教育をされていたと思いませんか?

でも実際はかなり厳しい家庭で、学力重視の詰め込み教育をされて育ったそうです。

ボーク重子さんはそんな家庭環境の中で真面目に勉強し、中学時代は県内の学力テストでも上位だったそうです。

それでもボーク重子さんは自分の意思で行動できる人間に育っています。

むしろ学習面で頑張ってきたからこそ、英語力も身に付き、留学して自分の道を見つけられたのではないでしょうか。

詰め込み教育

よく詰め込み教育をすると、自分で判断できない人間になると言われています。

でもボーク重子さんは、自分で自分の人生を切り開いていく力を持たれている方のように感じます。

むしろ厳しく育てられて、子供の頃に努力する力や忍耐力などが育ったからこそ、自らの人生を切り開く力がついたのではないかと私は思います。

皮肉なことにボーク重子さんの存在や生き方が、詰め込み教育を肯定しているかのようにも思えます。

またボーク重子さん自身も、詰め込み教育ではないにしろ12歳まではお子さんを過保護に育てられています。

ボーク重子さんの教育論の全てを否定するわけではありません。

良いこともたくさんおっしゃられていて、ためになることも多いです。

ただ、あまり影響を受けすぎて子供の主体性や自主性ばかりを重要視しすぎると、後で取り返しのつかないことになることもあります。

学習面や躾を疎かにすると優秀な子以外は落ちこぼれてしまい、かえって自己肯定感が低くなってしまう可能性もあります。

良いと思う面はほどほどに取り入れつつ子供の様子を見ながら、学習面の取り組みも小さい頃からある程度はやっておいたほうが良いと私は思います。

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