優秀な親
以前、SNSで素晴らしい親御さんを見かけたことがあります。
私は子供の体験からの学びには否定的な立場ですが、その方のように親子共に優秀であれば、体験から学ぶことは素晴らしいと感じました。
ただ息子は普通の子ですし、私はその親御さんのように優秀ではないので、体験からの学びには期待せずに、今後も勉強と体験は切り離して考えていこうと思います。
前提知識
その方は、まず体験するにあたり、前提知識が必要だとおっしゃっていました。
ある程度の知識がある上で、体験させることで、自分の知識と体験が結びつくそうです。
また先に体験をする場合でも、その方は早い段階で、体験と学習を結びつけられていると感じます。
机上の勉強ではなくても、早い段階で子供に考えさせて予測させたり、体験と知識が上手につながるように誘導されています。
これが自然とできる親御さんであれば、体験から学ばせるのはとても素晴らしいと思います。
体験で失敗する親
体験からの学習で失敗する親御さんを見ていると、本当にただ体験させるだけという方が多いです。
例えば小さい頃から自然体験をさせていたとか、旅行で世界遺産に連れて行ったというようなケースです。
それで子供が数年後に忘れていたり、テキストに出てきた時に答えられないと、意味がなかったと嘆かれます。
だけど幼い頃の自然体験や旅行なんて、子供にとっては、ただの遊びのひとつにすぎません。
そこから自然と学び、中学受験の勉強にいかせるのは、本当に優秀な子だけです。
それなのに子供のせいにして、あんなに体験させたのにと、怒っているような親御さんも、たまに見かけます。
だから私は体験からの学びに、親は期待すべきではないと考えています。
博物館で見た親子
以前、博物館で未就学児ぐらいの子に、難しい知識を一方的にずっと話している親御さんを見かけたことがあります。
子供はぼーっと展示を眺めているだけで、親のほうを見向きもしていなかったので、きっと頭には何も入っていなかったと思います。
幼い子供が理解できないような難解な知識を一方的に親が話すことは無意味だと感じます。
少なくとも親が何かを話したら、対話できるぐらいの知識が子供側にもないと意味がないのではないでしょうか。
体験から学び
体験から学ぶために必要なのは、ある程度の前知識と自分で思考する力だと思います。
だから幼い頃は体験したほうが良いという風潮に流されて、とりあず自然体験させたり博物館や科学館に連れて行ってるだけでは、あまり意味がないと感じます。
体験から学ばせたいのであれば、親がうまく知識と体験をつなげる手伝いをすることが大切です。
体験からの学びが成功している親御さんは、基礎知識を子供につけさえた上で、子供に体験させながら考えさせていると感じます。
逆に体験からの学びで失敗している親御さんは、何も考えずただ子供に体験させるだけだったり、子供の思考力に見合わない知識を一方的に詰め込んでるだけの場合が多いのではないでしょうか。
とりあえず体験させとければかしこくなるというのは優秀な子だけなので、体験から学ばせたいのであれば、親にもそれなりの準備や努力が必要だと思います。
我が家は純粋に体験を楽しみたいので、体験からの学びには期待しないでおこうと思います。
ただ、子供が体験の中で自然と疑問を持ったことについては、きちんと教えていこうと思います。