襲撃事件
昨年、安倍元首相が暗殺されるという大変ショッキングな事件がありましたが、残念なことに今年もまた政治家に対する襲撃事件がおこりました。
ただ今回、未遂で終わり被害者が出なかったことは本当に良かったと思います。
事件から日がたつにつれて、犯人の情報も色々とでてきました。
犯人は働いておらず、最近は自宅にひきこもっていたそうです。
いじめ
犯人の情報で一番気になったのは、小学生の頃はおふざけキャラで、クラスでも活発な子供だったけど、中学生時代には、いじめられるようになり暗くなっていったという点です。
いじめられた原因は、学校で体育の授業が1限や2限にあると、いつも遅刻して登校していたことがきっかけだったようです。
不良というわけではなく、嫌なことは嫌だというワガママなタイプという印象だったようで、同級生から調子にのっていると思われてしまったみたいです。
ちなみに、いじめと言っても暴力などはなく、ただ空気のように扱われていたそうです。
どちらかといえば、周りから避けられて孤立していたという表現のほうが正しいのかもしれません。
お母さんの悩み
お母さんの知人という方の証言では、犯人は末っ子で、お母さんからも、かわいがられて育てられていたようです。
また母親との親子仲も悪くはなかったようです。
ただ、お母さんは、犯人が幼い頃から、伝えたことが伝わりにくいとか他人と話そうとする能力が乏しいと感じて悩んでいたそうです。
特性
ここからは、完全に私の妄想ですが、彼には生まれつき何かしらの特性があったのではないでしょうか。
お母さんは悩みつつも、末っ子の彼をかわいがって育てた結果、持って生まれた彼の特性の部分が強くなり、周りに合わせられない子に育ってしまったのではないかと私は考えています。
ある記事では、犯人のことを、幼児的万能感を抱えたまま成人になった強い自己愛の持ち主だと分析していました。
最近は自己肯定感を育てるために、親は子供に干渉せずに、褒めてのびのびと過ごさせるのが良いという育児論が多いと感じます。
だけどこの育児法は、特性のある子が周りに合わせる練習をしないまま大きくなってしまう危険性もあるのではないでしょうか。
そして空気を読むことが必要になる年齢になると、この犯人のように周りから孤立してしまう可能性も高いと感じます。
自己肯定感を育てようとする人が増えるにつれて、空気の読めない幼児的万能感ばかりが強い子供が増えてしまう危険性もあるのではないでしょうか。
周りに合わせる練習
こだわりの強い特性のありそうな子の場合、幼い頃から周りに合わせることの大切さを教えて、周りに合わせる練習をさせていったほうが良いのではないかと私は思います。
不登校などの問題を抱えている家庭を見ても、親御さんが周りに合わせることを重要視していない家庭は多いと感じます。
私も、最近息子には何らかの特性があるのではないかと少し疑っています。
だけど、もし特性があったり、こだわりが強い子ならば、むしろ周りに合わせる教育をしていくことが重要だと考えています。
個性を伸ばすことを重視する親御さんも多いですが、特性のある子にそういう教育をすることで、その子の持つ負の部分が大きくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
特性のある子が普通の生活をおくる上で重要なのは、空気を読んで周りに合わせる力だと感じます。
あくまで個人の妄想ですが、そのあたりを重視した教育を幼い頃から犯人にしていれば、もしかしたら中学で孤立することも、ひきこもることもなく、事件をおこすこともなかったのかもしれません。