資産家殺人事件
少し前に資産家が養子に殺人されたとされる事件がニュースに取り上げられていました。
残念ながら容疑者は死亡してしまい真実は闇の中となりました。
ただ死亡した容疑者が本当にあのような残酷な事件をおこしていたとしたら、一体何が彼をそこまでさせてしまったのか、とても気になりました。
無差別殺人
無差別殺人事件などをおこす人達は、苦しい状況に身をおき自暴自棄になっている場合が多いと感じます。
でも今回の犯人は、そうではありません。
彼は関西では有名な中高一貫校に合格し、ラグビーでは高校時代に日本代表に選ばれています。
卒業後は外資系のコンサルティング会社に就職し、外資系の保険会社に転職しています。
さらに容疑者は結婚していて、子供もいたようです。
誰もがうらやむ人生とはいかないまでも、無差別殺人を犯すような悲壮感漂う人生ではありません。
少なくともそれまでは、他人から見れば順風満帆な人生に見えたのではないでしょうか。
高すぎる目標
近年、成功に必要なのはGRITというやり抜く力だと言われています。
また、自分ならできるという自己肯定感を持つことも大切とも言われています。
だけど、この犯人を見ていると、本当にそれが正しいのかよくわからなくなります。
確かに成功するためには、高い目標に向かい努力する力や、自分ならできると信じる心も必要です。
だけど高すぎる目標や大きすぎる野望のせいで、身を亡ぼすこともあります。
自分の能力を把握して、今おかれている状況に満足することも時には必要だと思います
上ばかり見たり、周りと比べてばかりいると、どんなに裕福になってもずっと不幸な気がします。
負けず嫌いなことは諸刃の剣だと感じます。
できるなら息子には、高すぎる目標を掲げて走り続ける人生よりも、身近な幸せを感じられる人生を歩んでほしいです。