過保護が不登校を防ぐ | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

過保護が不登校を防ぐ

過保護や過干渉だと不登校になる

不登校の原因は親の過保護や過干渉だと言われることが多いです。

だけど、ネットで不登校児がいる家庭を見ていると、どちらかといえば放任主義の方が多い印象を受けます。

過干渉だったと後悔されている親御さんも、ゲームを1時間に制限していたとか、宿題をやらせていたという当たり前の干渉が多いです。

実際に私が知っている兄弟全員不登校だった家庭も、不登校YouTuberの家庭も放任主義です。

最近、親が過保護や過干渉だと本当に不登校になりやすいのか、大きな疑問を抱いています。

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暴力から子供を守る親

親が過保護だったからこそ、子供が完全に不登校にならなかったと感じるケースもあります。

以前、ネットで見かけた話ですが、あるお子さんが入学後からずっと同級生の暴力に悩まされており、3学期になるとついに学校に行くのを嫌がるようになってしまったそうです。

その子のお母さんは暴力が始まった頃から、担任の先生や学校に何度も相談されていました。

それでも収まらない暴力に耐えかねて、相手のお子さんの暴力に関係しそうな習い事の教室にも、電話をされたりしていました。

ですが同級生の暴力は一向に収まることはなく、その後も首をしめられたりロッカーに閉じ込められたりした結果、ついにお子さんは学校に行くのを嫌がるようになり、一時的に不登校になってしまったようです。

そんな苦しい状況の中でも諦めなかったお母さんは、学校と交渉して希望を聞いてもらい、結果的にお子さんは何とか登校できるようになりました。

もし親が何も動いていなかったら、その子は1年生から完全な不登校になっていた可能性が高かったと思います。

親御さんが粘り強く学校と交渉を続けたからこそ、1年生からの不登校を阻止できたのだと思います。

忘れ物の多い子供

他にも、忘れ物の多いお子さんが嫌がることなく学校に通えているのは、親御さんが過保護だったからだと感じたケースもありました。

こちらもネット上で見かけた話ですが、お子さんが入学後、度々学校に忘れ物をしてきたり、物をなくしてくることに、お母さんは悩まれていました。

その対策として、お母さんはチェックリストをに作って子供に持たせました。

お子さんはそのチェックリストをきちんと確認するようになり、忘れ物をしてくることはなくなったそうです。

担任の先生も協力的で、子供が先生になくした物を伝えると、自分で言えたことをほめた上で、整理整頓の大切さを教えてくださったそうです。

ただ途中で担任の先生が代わってしまった結果、そのお子さんは、できるようになっていたことが、急にできなくなってしまいました。

親の努力

新しい担任の先生はとても厳しい先生で、子供がなくした物を直接伝えると、失くしたことを怒られるようになりました。

だから、お母さんは子供に直接伝えさせるのをやめて、なくした物は親が連絡帳や電話で聞くことにしたそうです。そしてお子さんと、忘れ物をしないための行動を一緒に考えて、練習されたそうです。

ですが、チェックリストを見たり丁寧に確認していると、帰りの準備に間に合あいません。仕方なく挨拶の後に、お子さんがチェックリストを確認していたところ、担任の先生から早く帰るようにと怒られたそうです。

それを聞いたお母さんは、先生に、子供も頑張っているので見守って欲しいと伝えられました。その結果、お子さんは放課後に忘れ物の確認をする時間をもらえるようになったそうです。

私はこのお母さんが何の対策もせずに忘れ物の問題を放置していたら、お子さんは学校に通うのが、だんだん辛くなっていたのではないかと考えています。

必死で頑張ってやっているのに毎日先生から叱られ続ければ、どうしてよいのかわからなくなり、子供の心が折れる可能性は高くなります。

お母さんが子供と一緒に努力して練習し、思い切って先生に相談したからこそ、お子さんは今も嫌がることなく学校に通えているのではないでしょうか。

こういった素晴らしい親御さん達の努力こそが、人知れず不登校児を減らしているのではないかと感じています。

不登校にならなかったケース

世の中には親が過保護や過干渉だと子供が不登校になると言われる専門家の方が多いです。

ただ、これは「不登校の専門家が過干渉のせいにする理由」でも書いたように、専門家の方達が見ている家庭に偏りがあることが、原因のひとつではないかと考えています。

今回のケースのように、親が子供のために努力した結果、子供が楽しく学校に通えているケースも少なからずあると思います。

ですが、そういう子供達は不登校になっていないので、専門家の目にとまることはありません。

それどころか不登校を阻止した事例として、これらのケースに着目する人達は、ほとんどいないのではないでしょうか。

不登校関連の話は長期不登校から回復した人達ばかりが成功例として取り上げられがちで、今回のように親の働きかけで不登校が事前に阻止されたケースや、すぐに復学できたケースは埋もれてしまいがちです。

だけど、子供を不登校にしないために本当に目を向けなければいけないのは、今回取り上げたようなケースなのではないでしょうか。

早めに親が介入する

不登校の原因は多様化しており、本来なら必要な対応は子供ごとに違うはずなのに、何でもかんでも休ませればいいとか、親が干渉しなければ大丈夫という人達には、疑問を感じずにいられません。

親はしっかりと子供を見て、問題がおこりそうなら手を差し伸べることも時には必要だと思います。

特に小学生のうちは親の働きかけで解決できるケースも多いのではないかと感じます。

だから何でも専門家の意見に流されるのではなく、親がしっかりと考えて行動することが大切だと思います。

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