公文のオブジェ | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

公文のオブジェ

教育ママ

私は教育ママには賛同する立場の人間ですが、ネットを見ていると少し行き過ぎだと感じる意見もあります。

特に公文にお子さんが通っている方の中には、高進度やオブジェをもらうことだけが目的となってしまっている方もいるように感じます。

ちなみに公文のオブジェは3学年以上先の学年の教材を終了することでもらえます。

私も幼児期に息子を公文に通わせていましたし、オブジェに憧れる気持ちは理解できます。

だけど子供にオブジェをとらせたいのなら、それなりに準備したり、期間に余裕を持って通わせることも大切なのではないかと思います。

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間に合わない

少し前にネット上で、お子さんが公文のオブジェの到達規準に間に合わないかもしれないと悩んでいる親御さんをみかけました。

お子さんがオブジェをもらうためには、プリントを数百枚やることと、テストに合格することが必須条件だと、公文の先生に言われたそうです。

数百枚と聞くと多いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、公文のプリントは1日5枚、もしくは10枚単位で毎日取り組んでいる家庭が多いです。

だから仮に毎日10枚ペースで進めるとすれば、2カ月もかからずに終わる枚数です。

ちなみに息子の通っていた公文は、スラスラできていても同じレベルを2周すると決まっていたので、毎回2周して、テストに合格してから先に進んでいました。

公文はレベルごとにプリントが200枚づつあるので、2周にすると400枚になります。

また公文の進級テストの基準はそこまで厳しくなかったと記憶していますし、テストに合格できないのなら、それは相応の実力がついていないのだと思います。

だから、その先生が出された条件は、おかしくないと思います。

実力

その親御さんは、子供にオブジェの基準まで1周だけ学習させてオブジェをもらい、そのあと何周かさせたいと先生に相談されたそうですが、却下されたようです。

親御さんは公文の先生に不満をもたれていましたが、公文のオブジェは、本来その学年の学習を終えられる実力をつけた子がもらえるものだと思います。

だから、とりあえず先に進ませて、テストに合格できない計算力でもオブジェをもらうというのは、おかしいと感じます。

実現可能な目標

その方のお子さんは公文に通ってから、まだそれほどたっていないようで、通塾開始から数カ月以内でのオブジェ取得を目指されているようでした。

親御さんは、子供に成功体験を積ませたかったのに潰されてしまうかもしれないと心配されていましたが、無茶な夢を子供に見せて潰そうとしているのは、公文の先生ではなく、むしろ親御さんなのではないかと感じました。

オブジェをどうしてもとらせたいのなら、数カ月という短期間でなく、余裕をもって1年前から始めれば良かったのではないでしょうか。

そうすれば、優秀なお子さんなら着実に内容を定着させながら、オブジェをとれたのではないでしょうか。

また期間が短いのなら、最初からオブジェの話を子供にするのではなく、進度一覧表基準認定証(公文では1学年以上先の学習で賞状のような物がもらえます)など、無理なく進められる目標を子供に提示するべきだったのではないかと思います。

本末転倒

高い目標に向かって必死で頑張ることも時には必要だと思います。

だけど成功体験にしたいと思うなら、親にも工夫が必要なのではないでしょうか。

親が先生にお願いして、テストに合格できる実力もないのに、子供にオブジェをとらせるのは絶対に良くないと思います。

子供に学力面での成功体験をつませたいのなら、子供の実力でも頑張れば届く可能性の高い目標を設定し、きちんと予定をたてて無理なく取り組むことが大切だと感じます。

そして何のための勉強なのかを、もう一度よく考えるべきではないでしょうか。

例え短期間で公文のオブジェをもらえて子供が喜んだとしても、計算力がつかないまま先に進んでしまえば、中学受験で悪い影響がでることもあります。

物事の優先順位をきちんと決めて、テスト結果やオブジェなどの近視的な目標に目を奪われないように注意することも大切です。

本来、公文の算数は子供に計算力をつけさせるために習わすものであり、オブジェ取得のために計算力がつかないようなことがあれば、本末転倒だと思います。

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