厳しいしつけ | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

厳しいしつけ

言うことを聞かない子

昔インターネット上で、何度言い聞かせても、子供がショッピングモールの駐車場についたら勝手に車を下りて走っていくから、毎回げんこつしているという人を見かけたことがあります。

でも毎回げんこつしてるということは、そのげんこつには何の効果もないということですよね?

その人に対して「事前にきちんと約束して子供が約束を守れなかった時は、遊んだり外食したりせずに連れて帰ったほうが、抑止効果があるのでは?」とアドバイスしている人もいましたが、げんこつしている人は「子供を精神的に支配するようなことはできない」と言っていて、目が点になりました。

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げんこつの意味

その人の子供達は、きっと幼い頃はげんこつすれば素直に親の言うことを聞いていたのだと思います。

つまり、その人も最初はげんこつに対する恐怖心で、子供を従わせていたのでしょう。

だけど子供が大きくなり、げんこつという暴力に慣れてしまえば、その暴力は意味をなさなくなります。

子供が何の恐怖も感じないげんこつに、いったい何の意味があるのでしょうか。

そのげんこつは単に暴力に対するハードルを下げるだけの無意味なものになっていると感じます。

厳しいしつけとは?

私は子供に暴力をふるったり、怒鳴ることが厳しいしつけだとは思いません。

逆に言えば厳しいしつけは怒鳴らなくてもできると思います。

例えばゲーム時間を守らなければゲーム機を壊すと言っておきながら、さんざん怒鳴ったあげく、最終的に「今回だけ」と言ってゲーム機を壊さないのは、厳しいしつけではないと思います。

それなら最初からゲーム時間を守れなかったら1週間ゲーム禁止と約束し、守れなければ子供が泣こうがわめこうが、淡々とその罰を実行することのほうが厳しいしつけになると思います。

かわいそうかなと思って事前に決めた罰を与えないぐらいなら、最初から躊躇なく与えられる程度の罰にするべきです。

親の覚悟

約束を守れなかった時の罰は必ず守れるものにしないと意味がないと思います。

できない罰を設定して、実際にその罰を行わないと、子供は親に対する信用や罰に対する恐れをなくしていきます。

だから、私は約束をやぶった時の罰は必ず実行していました。

例えばきちんとルールを守って遊べたら、帰りにアイスクリームを食べる約束を子供としたとします。

子供がルールを守れなかった時は、私は子供が泣いてもわめいてもアイスクリームは買いませんでした。

確かに子供のしょんぼりした顔を見たら決心がゆらぎ「今回だけ」という言葉が、喉元まで出そうになります。

だけど、それは息子のためにもならないと思ったので、アイスクリームを買うことは絶対にしませんでした。

そのかわり帰りのスーパーでフルーツを買ったりして、子供が気持ちを切り替えられる練習をしていました。

一度決めたことは、どんなに子供がかわいそうだと思っても、最後まで守る厳しさや覚悟は親にも必要だと思います。

厳しいしつけとは、怒鳴ったり暴力をふるうことではなく、親がダメなものはダメを貫くことだと私は考えています。

そういった根本的なことがができていなければ、どんなに子供を怒鳴ったところで、厳しくしつけていることにはならないと思います。

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