習い事の進級基準 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

習い事の進級基準

衝撃的な光景

先日、衝撃的な光景を目にしました。

あるお母さんが、習い事の事務手続きの窓口で返金を迫っていました。

私も事務手続きがあり待っていたので、会話が耳に入ってきたのですが、なんとそのお母さんは、子供が進級できずに、やる気をなくしたという理由で返金を迫っていました。

その方の話では、前の先生には次もすぐ進級できると言われていたのに、そこから厳しい先生に担当が変わってしまい数カ月間進級できなかったようです。

教室側も先生によって進級テストの合格基準が多少違う場合があることを認めてしまったようで、余計にもめていました。

>> 息子のプロフィール

進級テスト

息子の習い事の進級テストの様子を見ていても、判定が甘いと思うこともあれば、わりと厳しいなと思うこともあります。

だけど本来は厳しい基準こそが、正しい基準だと考えています。

親としては子供が進級すると嬉しいし、子供もやる気が出ると思います。

でも、きちんと習得しないまま先に進級しても、その先でつまずくだけです。

基礎を疎かにすれば、次に進んだ時にできるようになるまで時間がかかることになります。

そこで子供がやる気を失ってしまえば、意味がありません。

自己肯定感より忍耐力

最近、自己肯定感が大切と言われ過ぎて、逆に忍耐力のない子が増えているのではないかと危惧しています。

そのお母さんは、子どもに自信をつけさせるために習い事を始めたのに、進級できずに子供は自信をなくしてると抗議されてました。

でも、そうやって進級できなかったのは相手のせいだと責めていては、いつまでたっても子供の忍耐力は育たないと思います。

スムーズに進級し続ければ、子供も親も嬉しいでしょう。

でも我慢して努力し続けた結果、できるようになって合格できた時のほうが、子供はもっと嬉しいのではないかと思います。

努力した結果、何かを勝ち取ったという経験は、子供にとって早く上の級に上がることよりも、ずっと価値のあることなのではないでしょうか。

見てあげてほしい

その習い事は親も見学できる習い事ですが、そのお母さんは、子供が習い事の時間は外に出かけて見学していなかったようです。

だから子供が「本当はできていたのに先生が進級させてくれなかった」と言えば、親も先生が悪い思ってしまいます。

息子の習い事の見学をしていると、息子の中のイメージと、実際の息子の体の動きに差があることも多いです。

子供の習い事の様子をきちんと見ていれば、子供ができていないところや、逆に上達したところも見えてきやすいと思います。

親がちゃんと見ていれば「前より〇〇が良くなっていたよ」とか「あと少しで〇〇できそうだよ」というように、子供のやる気を引き出すこともできると思います。

例え進級できなくても、親がきちんと見てほめてくれれば、子供がやる気をなくす可能性は低いのではないでしょうか。

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