根拠のない育児論 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

根拠のない育児論

イメージだけの育児論

私も好き勝手なことを書いているので、人のことを言える立場ではないですが、世の中には根拠のない育児論や教育論が溢れていると感じます。

そして根拠のない育児論や教育論を語る人間は、私のような素人だけではなく、専門家と言われる先生たちの中にもいます。

日本では幼児期や低学年の子供の教育について、海外のような後追い調査をしてきませんでした。

だから、これまで幼い頃はのびのび遊んだほうが優秀に育つとか、親が手をかけすぎるとダメになるという理論がまかり通っていました。

だけど「意図的養育と放任的養育」にも書いたように、実際に調査をしてみると、放任的養育で育った子供よりも、意図的養育で親が子供に手をかけて育てた子供達のほうが、学歴達成という観点では良い結果になっています。

このようにイメージだけで語られている育児論や教育論は、実際の数値を調べて見ると真逆の結果になることもあるのだと感じます。

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中学受験の先取り

イメージだけで語られる教育論の中で、特に危険だと感じるのは中学受験の先取り問題と不登校の問題です。

だから私はこの二点について、何度も繰り返しブログを書いています。

我が家は去年の秋頃から、中学受験の算数の問題集に息子と取り組んでいますが、4年生の内容でも、普通レベルの小学生がやるにはかなり難しい内容だと感じています。

実際に先取りゼロで中学受験を始められた家庭もありますが、苦労されている家庭のほうが多い印象を受けます。

特に計算すら先取りしてなかった家庭は、中学受験のカリキュラムをすすめると同時に、計算力の強化もせねばならず本当に大変そうです。

また入塾まで家庭学習に取り組んでこなかった子供達の中には、急に重い負荷がかかり親に反発する子も多いと感じます。

そのため中学受験が原因で家庭内でのもめ事が絶えず、家族仲が悪くなっているようなケースもあります。

不登校

不登校の問題に関しては、中学受験の先取り問題以上に深刻な問題だと感じています。

近年、子供が学校に行きたがらなければ無理に行かせるべきではないという風潮が強いです。

だけど、そういう世の中になってから不登校は増える一方です。

現在不登校児のいる家庭の中には、親が子供に干渉しなければ子供が学校に行けるようになると信じている方も多いです。

だけど、その結果、昼夜逆転で毎日ゲームするような生活に慣れてしまい、年単位で不登校になっている子もいます。

一度ついてしまった習慣を変えることは容易ではありません。

今の不登校に対する対応は、逆に子供の未来を奪ってしまっている可能性もあるのではないかと感じます。

天才

例えば、毎日勉強すれば、程度の差はあれ、前の自分と比べれば勉強ができるようになります。

頑張って毎日学校に通えば、少しずつ学校生活にも慣れていきやすいです。

だけど最近の育児論や教育論の中には、真逆のことをしていれば良い方向に向かうという内容のものも多いと感じます。

毎日頑張って練習すれば、だんだん慣れていき、少しずつ上手にできるようになるという理論は、大半の人にとって納得できるものだと思います。

逆に考えると、毎日練習もせずに遊んでいた人が、急に上手くできるようになることは、普通に考えればありえません。

ですが子育て関連の話の中では、そういった根拠のない育児論や教育論が、正論のようにまかり通ってしまっていると感じます。

その人達が取り上げるのは、大抵、一生懸命練習しなくても簡単にできてしまうような一部の天才達です。

だから親は何が正しいのかを、子供ごとに見極めていかなければならないのだと思います。

専門家が言っているからと、思考停止状態で従ってしまうのは本当によくないと感じます。

一部の天才を見て真似するのではなく、自分の子にも通用する内容なのか吟味したり、統計的な数値に目を向けることが大切だと思います。

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