他人ごと
世の中には色々な教育論があふれていますが、個人的に一番信用できないのが、子供に全て任せろという教育論です。
そういう子育てを推奨する人達は、結局、他人事だなと感じることが多いです。
以前、ネットのある対談記事を読んで、塾講師や進学校の先生は、他人の子供が将来どうなろうと本当にどうでも良いのだろうなと感じたことがあります。
だから無責任に、子供には自由に好きなことをやらせれば良いとおっしゃるのだと思います。
このブログでも何度か書いていますが、年収と幸福度や、学歴と年収は一定まで相関関係があります。
子供が将来ワーキングプアになり、あの時きちんと勉強して良い大学に進学していたらと後悔しても、その偉い先生達にとっては、どうでも良いことなのでしょう。
死ぬときは笑ってる
その記事で対談していた先生は、子供が将来貧乏になって食べるのに困っても、自由に生きてきた子は死ぬときは笑ってると思うと、何の根拠もなくおっしゃっていました。
でも、そんな保証は、どこにもないと思います。
過去に舞台女優だった女性が最終的にホームレスになり、バス停で殺害される事件がありました。
女性は亡くなるまで、毎日バス停の椅子に座ったまま眠るような生活をおくっていました。
ちなみに亡くなった時の所持金はわずか8円だったそうです。
その女性は本当に死ぬ時、笑っていたでしょうか。
そこまで悲惨な最後ではなくても、食べるのにも困る生活で、病院にも行けずに孤独死する人達は、本当に最後に笑っているのでしょうか。
自分で選んだ人生だから幸せだと、本当に思えるのでしょうか。
私は、その人達が最後に心から笑っているとは、どうしても思えません。
成功体験
無責任な教育論をふりかざす人達が自信満々に子供に任せろとおっしゃるのは、自身の成功体験をひきずっていて、それが他人の子供にも通用すると思い込んでいるからだと感じます。
自分は何とかなったから子供も何とかなると思われるような方は、塾講師だけでなく親御さんにも多いです。
でも自由にのびのび好きなことだけさせて育てた結果、親よりはるかに低い学歴になり非正規雇用になるような子もいます。
親が努力して得た学歴なら、当然子供も同じ努力をしなければ、その学歴に届かない可能性が高いです。
だから環境や育て方次第で、子供が親よりもずっと低い学歴や収入になることは十分考えられます。
未熟
親と子供は別人格です。
だけど子供は未熟なので、自分の判断で目の前の欲求に抗うことは難しいです。
だから普通の子供ほど、親がきちんと子供に勉強の大切さを教えて学習習慣をつけたり、幼い頃から少しずつ取り組んでいくほうが良いと思います。
子育ては前に戻りたいと思っても戻れません。
現在子育て中の方達は、どうか耳障りの良い教育論に流されずに、よく考えて子育てしてほしいと思います。