特待制度
先日発売された「勇者たちの中学受験」という本に、塾の特待制度について批判的な内容が書かれていようで、SNSでも話題になっていました。
低学年の場合、塾によっては、それほど高くない基準でも特待で入れる塾もあるようですが、我が家は特待制度を検討したことはありません。
息子は普通の子なので、将来的に御三家合格といった良い結果を残せる可能性はゼロですし、特待制度を利用するのは心苦しいというのもあります。
ただ息子がもっと優秀だったとしても、やはり特待制度は使わなかったと思います。
特待を検討しなかった理由
特待を検討しなかった主な理由は、特待で塾に通うことがプレッシャーとなり、子供に良くない影響が出るのではないかと思ったからです。
また特待基準から外れた時は、息子にお金のことで罪悪感を感じさせてしまう可能性もあります。
親としてもお金を払っていない分、塾と意見が分かれた時や、塾のやり方がおかしいと思った時に、強く出れない気がします。
通塾費用は安くはないですが、そういったデメリットを考えれば、我が家は通塾費用を支払うほうが良いと考えています。
ちなみに息子には嘘をつかず何でも正直に話すことにしているので、特待生であることを隠して通塾させるという選択肢はありませんでした。
サピックス
サピックスには特待制度はありません。
特待制度もないのに、正規の塾生だけで、御三家の合格者をあれほど出しているのは、純粋にすごいと感じます。
サピックスの入試分析や教材、授業内容などが優れているのは事実だと思います。
ただ、やはり一番大きいのはサピックスのブランド力だと思います。
御三家合格者を多数出すことでサピックスのブランド力が上がり、そのブランド力に惹かれた家庭の優秀な生徒がサピックスに集まり、さらに御三家合格を多数出すという良いサイクルが生まれていると感じます。
だから今のサピックスには特待制度が必要ないのだと思います。
特待制度はあっても良い
私自身は特待制度を検討したことはありませんが、特待制度自体はあっても良いと考えています。
どんなに優秀でも、経済的な理由で塾に通えない子も世の中にはいます。
そんな子供達に、救いの手を差し伸べることは悪いことではないと思います。
私立中学の中にも特待制度がある学校はありますし、経済的に苦しい家庭の子供でも私立中学に進学できるチャンスを得られるのは、良いことだと思います。
不公平
塾に正規の費用を支払っている家庭の中には、特待制度を不公平だと感じる方もいるでしょう。
そういった人達は、心の平穏を保つためにも、サピックスのような特待制度のない塾に子供を通わせることをおすすめします。
私は世の中はもともと不公平なものだと思っていますし、不公平だからこそ、公平になるような制度があっても良いと思います。
貧しい家庭の優秀な子供達が良い環境で学べることは、日本の未来を少し良くすることにもつながるかもしれません。
どんな家庭の子でも塾の授業を受けられるチャンスがあるのは、悪いことではないと思います。