公文をやめた4つの理由 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

公文をやめた4つの理由

公文をやっていた時期

息子は幼稚園に通う前の3歳頃のから公文に通っていました。

でも色々考えて、息子は公文の教室に通うよりも家庭で学習するほうが良いと判断しました。

理由を説明して息子も納得してくれたので、年少の時に公文はやめました。

今回は、その理由を詳しく書きたいと思います。

>> 息子のプロフィール

公文のプリントは種類が少ない

公文のプリントは意外と種類が少ないです。

これは私が公文に入って一番驚いた事実でした。

公文のプリントは「8A、7A、6A、5A、4A…」というように、アルファベットと数字でレベル分けされています。

プリントの枚数は各レベルごとに200枚となります。

息子の通っていた教室は一気に200までプリントを進めるのではなく、途中で細かく区切って繰り返しプリントをやっていました。

例えば2Aの50まで進んだら、また2Aの最初から50まで2週目をやるといった感じです。

その範囲が素早く正確にできるようになれば次の範囲へと進みます。

公文のプリントは1日5枚、もしくは10枚ずつ進めることが多いようです。

プリントの枚数や進度は教室の方針により異なりますが、ある程度の希望は聞いてもらえることが多いようです。

早く進みたい場合や逆にプリントを減らしたい場合は、代表の先生に相談してみると良いと思います。

例えば1日10枚ずつプリントを進めると50枚は5日で終わります。

そして50までを区切りとして戻る場合、6日目に前に解いたプリントが再度出てきます。

だからこそ、きちんと定着するという理屈もわかります。

だけど幼児は記憶力が良いです。

ただでさえ新しいものが好きな息子は、新しいプリントだと喜び過去にやったことのあるプリントだと明らかにテンションが下がっていました。

ひらがなの読み書きの教材をやっているうちは、それでも良いと思ってました。

ただ文章読解問題に入った時に、意味があるのか疑問に思い始めました。

幼児は記憶力が良いので答えを覚えてしまう

幼児期の子供は記憶力がいいです。

だから1回目は苦戦していた文章読解の問題も、2回目以降はあっさりと解きます。

でも、これは文章を読み解く力が育ってるわけではなく、何となく前回の答え覚えてしまっているからだと思います。

なぜなら次に進んで新しい文章読解の問題が出てくると、また苦戦するからです。

公文のプリントは教材として、とても優れていると思います。

だけど同じ内容の国語のプリントを2回やるのなら、市販の初見のプリントをたくさんやるほうが文章読解の力は育つのではないかと思います。

この先どんどん進んでいったとしても、本当の意味での実力はつかないのではないかと思いました。

入る前の公文のイメージは1学年あたり数千枚のプリントが用意されていて、その教材が全て終わる頃には学年相応の文章読解力がついているようなイメージでした。

もし本当にそうだったら、今でも公文を続けていたかもしれません。

算数も暗記されるのが怖い

国語は明らかに答えを覚えていたと思いますが、算数は暗記するのが国語よりも難しいようで何周かやっても間違えることはありました。

ただ公文の口コミで公文に通っていたという方が、問題の場所で答えを丸暗記していたと書かれていて恐怖を感じました。

確かに1桁の計算は暗記でもいいと思いますし、分数と小数の変換など部分的には暗記しても良いと思っています。

ただ3桁以上の四則演算になってくると、問題や答えを無暗に丸暗記していても将来のテストで役に立つ可能性は低いと思います。

今は暗記できていなくても将来的に何度も繰り返していけば息子も丸暗記してしまうのではないかと不安になりました。

先生との信頼関係

私は残念ながら、公文の先生との信頼関係を築くことができませんでした。

それも公文を辞めた大きな理由のひとつです。

先生が息子のことを把握してない

息子の通っていた公文は未就園児や年少の子はそれほど多くはありませんでした。

それでも先生に息子の状況を正確に把握してもらえなかったことは、とても残念に感じていました。

公文に入る前の面談で、息子は続けては読めないけれど、個別のひらがなは既に読めるという話をしていました。

最初の教材を決めるテストを受けた時も、息子がひらがなひとつひとつは読めていることを先生は確認されていました。

それなのに公文に通いはじめて少したった頃に「始めたばかりで、もうこんなにひらがな覚えたの。すごいね。」と息子を褒めてらっしゃいました。

その様子を見て、先生は教材の進度で生徒のことを把握しているのかなと疑いをもつようになりました。

例えば7Aの教材を初めてやる子はひらがなが読めない子といったように、子供の状況を取り組んでいる教材で把握されていているような気がしました。

その後も同じようなことが何度かあり、きっと先生は息子のことを正確には覚えてないのだろうなと感じました。

考えなくていい

公文の教室で息子が拗音の読み方を思い出そうとしている時に、先生が私に「子供に考えさせなくていいんで、お母さんは早く答えを教えてください。」と言われました。

ちなみに息子が考えていた時間は長くても数十秒程度です。

この件については本当に納得できず、後日先生に理由を聞きましたが「そのほうが子供は早く覚えられます」と言った内容の返答で、とても納得できる答えではありませんした。

家で公文の教材に取り組んでいる時も息子は必死に読み方を思い出そうと努力して、思い出せた時はとても喜んでいました。

私はひらがなを早く読めるようになるよりも「必死で考えたらできた」「ちゃんと考えたら思い出せた」と言う経験を息子に積ませたいと思っていました。

もちろん息子が「わからない」と言った時には、私もすぐに答えを教えていました。

ただ子供が必死で考えている途中に、横にいる親が答えを教えてしまうのは間違った教育法だと私は思います。

これは我が家の教育方針と相容れられるものではなく、その時の不信感がずっと心の中に残り続けていました。

それが公文をやめた大きな原因のひとつだったと思います。

補助の先生が怖い

はじめて公文の体験学習に行った日に、補助の先生が子供をきつく叱っていて驚きました。

ご自分のお子さんなのかなと思うぐらいきつい言い方だったのを今でも覚えています。

息子は私が隣にいましたし、まじめに取り組んでいたので先生に注意されるようなことは一度もありませんでした。

ただ息子も1人で通うようになったら、疲れている時は手がとまったりぼーっとしてしまうかもしれません。

そういった時にきつい言葉で叱られると、公文や勉強自体を嫌いになってしまうかもしれません。

また幼い頃からきつい叱られ方に慣れてしまうと、小学校に上がった時に優しい先生の言うことを聞けなくなるのではないかと思います。

そういった面でも息子の通っていた教室とは教育方針が合いませんでした。

教室では集中して勉強しにくい

息子の通っていた公文の教室は年少までは親子で一緒に通い、年中からは子供が1人で通う教室でした。

私は勉強中は静かに集中してやることも公文に通いながら息子に教えたいと思っていました。

勉強中に話したりふざける習慣がつくと、小学校に上がってから先生に注意されて学校が嫌いになるかもしれません。

また一緒に授業を受けるクラスメイトにも迷惑をかけることになります。

そして息子にとっても授業を静かに真面目に受けられないのは大きなマイナスになります。

だから公文でも、なるべく話さず真面目にやらせることを心掛けていまいた。

ですが近くの席に座っている年中の女の子が、よく息子に話しかけてきました。

公文の教室では勉強と関係ない話はしないと教えていたので、息子は毎回聞いているだけでした。

先生はたまに軽く注意してくれますが、なぜかその子には甘くてあまり効果はありませんでした。

友達とのコミュニケーションは大切ですが、息子には勉強中とプライベートは切り分けて考えて欲しいと思っています。

年中になれば息子も1人で公文に通うことになります。

1人で通うようになった時に勉強中に友達と話す癖がついてしまうぐらいなら、家庭で学習させたほうが良いと思いました。

とにかく眠い

息子は幼稚園に入る前までは毎日お昼寝をしていました。

だから入園前までは公文に通う時間も元気でした。

だけど入園後は早く寝かせるために、少しずつお昼寝をさせないようにしていきました。

幼稚園から帰ってすぐは多少体力が残っていましたが、公文の時間は息子にとってちょうど眠くなる時間帯でした。

家庭学習の日は朝に公文をやったり、帰ってすぐに公文を終わらせるので無理なく取り組めていました。

でも公文のある日は、帰って少し時間がたってから公文に行くことになります。

息子は本当に毎回眠そうで、難易度が上がってくるにつれて公文の教室でプリントをこなすのが大変そうでした。

その様子を見て、無理して公文に通わせるよりも眠くなる前に家庭で学習して、あとはゆっくり遊んで過ごしたほうが良いのではないかと考えるようになりました。

実際に我が家は公文をやめて家庭学習に切り替えましたが、息子にはそのほうが合っていたと思います。

公文に感謝していること

息子がひらがなを早くから読めるようになったのは公文のおかげだと思っています。

ひらがなの教え方」にも書きましたが、公文の先生にひらがなの読み方を教えてもらえたことについては本当に感謝しています。

そのおかげで読書習慣もつきました。

また公文は息子の学習習慣を早くからつけるのにも、役に立ったと思います。

公文の教室で同年代の子供達が勉強している姿を見れたのは、自由保育の幼稚園に通う息子にとって意味があったと思います。

息子は今でも何かあると「みんなきっと家で頑張って勉強してるんだね」と言います。

家庭学習であっても、勉強しているのは自分だけではないと思えるのは勉強を頑張る原動力にもなると思います。

最終的にはやめてしまいましたが、息子を公文に通わせたこと自体は後悔していませんし、短い期間でしたが本当に通わせて良かったと思っています。

公文はフランチャイズなのでやり方は本当に教室によって違いますし、公文にはメリットもたくさんあります。

公文に子供を通わせるなら教室の方針を確認して、信頼関係を築ける先生がいる教室を選ぶと良いと思います。

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