幼児に引き算を教える方法 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

幼児に引き算を教える方法

一桁の足し算の次は一桁の引き算を教える

私は息子に1桁の足し算を教えたあとは、一桁の引き算を教えました。

幼児に引き算を教える方法は足し算の方法とほぼ同じで、それを逆にするだけです。

公文の教材も2桁の足し算(筆算)に本格的に入る前に、引き算の教材が入っていたと思います。

1桁の足し算が完璧にできるようになったら足し算の復習をしつつ、次は1桁の引き算を教えるのが良いと思います。

足し算の教え方は「幼児に足し算の教える方法」に書いています。

足し算と同じく、この引き算の教え方は数の概念がまだきちんと備わっていない幼児向けの教え方です。

数の概念が既に育ってきている6~7歳ぐらいのお子さんには、もっと別の効率の良い教え方があると思います。

すでにお子さんが大きい場合は、年齢に合った教え方を探してみてください。

ちなみに引き算の教え方の内容は、足し算の教え方とほぼ同じ内容になりますので、ご了承ください。

>> 息子のプロフィール

逆に数を数える

まずは引き算を教える前に、数字を逆から数える練習をしましょう。

最初は数唱しながら、大きい数字から一つずつ小さい数字を指さして数えていきます。

数字は親が紙に書いてもいいですし、数字ポスターなどを利用しても良いと思います。

>> おふろでレッスンミニ すうじのひょう

まずは50ぐらいから、逆に数唱できるようにしましょう。

難しい場合は30ぐらいからでも大丈夫です。

逆に楽しく取り組めているようなら、100から1まで数唱しても良いと思います。

大きい方から数字を並べられるか確認

子供が逆から1人で数唱できるようになったら、数字の順番をきちんと覚えているかを確認してください。

息子は「くもんの磁石すうじ盤100」を使って、大きいほうから順番に数字をきちんと並べられるかを確認していました。

>> くもんの磁石すうじ盤100

この数字をバラバラにして、盤面に大きい数から順番に並べていきます。

手作りの数字カードなどでも良いと思います。

足し算を教えた時に数の順番が完璧に頭に入っていれば、逆から並べられるようになるのに、それほど時間はかからないと思います。

くもんの磁石すうじ盤100

引き算の仕組みを教える

数字盤を迷わずに素早く大きい数から並べられているようになったら、白紙の紙に50から1までの数字が大きいほうから順番に書けるか試してみてください。

難しい場合は30から1まででも良いと思います。

それらが問題なくできているようなら、引き算を教えます。

引き算も足し算と同じで、まだ数の概念が育っていない幼児に概念を理解させて教えるのは難しいと思います。

そのため1を引くということは、数が1つ小さくなる(前にもどる)ということを、まず教えてください。

例えば「-1」は、これまで数唱していた数が1つ前に戻ることだよと教えると良いと思います。

前に戻る時は大きいほうから数字を数えると、前の数字に戻れることを教えてください。

ここからの引き算の方法はいくつかあるので順番に紹介しますが、その中からお子さんに合う方法を探してみてください。

幼児に足し算を教える方法」で紹介した方法を逆にするだけなので、わかる方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。

私が紹介する方法以外でもお子さんに合う方法があれば、それで良いと思います。

指で数えて引く

息子が使っていたのは指で数える方法です。

一番わかりやすくてシンプルで幼児にも教えやすいです。

この方法は引かれるほうの数字を最初に声に出して言い、指を折りながら数字を逆に数えていく方法です。

「3-1」の場合は、まず「3」と声に出して言ってから、指をひとつ折って「2」と言います。

「-1」は指ひとつ分なので、答えは「2」となります。

「5-2」の場合、同様に「5」と声に出して言ってから、指をひとつ折って「4」と言い、次の指をもうひとつ折って「3」と言います。

目で自分が何本の指を折っているのかを確認しながら、引く数のところまで指を折り数を数えます。

この方法は最大10までしか使えないという欠点がありますが、それ以降の引き算は別の方法で教えれば良いと思います。

まずは1桁の数を引く引き算を完璧にすることを目標にして、この方法でやっていくのが、おすすめです。

数字盤や数字ポスターなどを見ながら引く

指をおって数える方法がうまく行かない場合は、数字盤や数字のポスターを使う方法もあります。

「3-1」の場合、まず「3」の数字を指さして、そこから「-1」と言いながら、前の数字である「2」の場所を指さします。

「5-2」の場合は最初に「5」の数字を指さして、そこから「-1」と言って前の「4」を指さし、さらに「-2」と言って「4」の次の「3」を指さします。

この方法は目に見えるので、とてもわかりやすいです。

ただ毎回数字版やポスターを確認することになり、その分時間がかかると思います。

鉛筆で音をならして引く

えんぴつの削っていないほうで机をトントンと叩いて、引く方法もあります。

「3-1」の場合、まず「3」と言ってから、机を叩くタイミングで「2」と前の数字を言います。

「5-2」なら、同様に「5」と言ってから、机を叩くタイミングで「4」と言い、もう一度机を叩くタイミングで「3」と言います。

ただ、この方法は目では確認できないので、足す数が大きくなってくると、何回机を叩いたのかわからなくなるというデメリットがあります。

そのため個人的には、あまりおすすめしませんが、この方法が合う子もいるようです。

物を使って引く

数の概念も同時に育てたいと思う方は、おはじきなどを使って実際に減らすところを見ながらやるのも良いと思います。

「3-1」なら、3個のおはじきがあるところから1個おはじきを取り除いて残りを数える方法です。

「5-2」なら、同様に5個おはじきから2個のおはじきを取り除いて残りを数えます。

ただ1問やるのに手間や時間がかかりますし、進みも遅くなるのではないかと思います。

数の概念を育てるのには良いと思いますが、実際の引き算のプリントで毎回やるのは、あまり現実的ではない気もします。

最初の頃だけと割り切って、引き算の仕組みを理解させるためにやるのは良いと思います。

ひきざん九九を利用する

たしざん九九と同様に暗記してしまうという方法もあります。

この方法の場合は、数唱や数字盤を並べられなくても足し算ができるようになります。

ただ、それでも数唱や数の並びは覚えておいたほうが良いと思います。

くもんからも「くもんの学習ポスター ひきざん」が売られているので、九九のようにお風呂などで暗唱して覚えるのも良いと思います。

>> くもんの学習ポスター ひきざん

七田式からは「うたっておぼえる ひきざん九九のうた」のCDが発売されているので、歌って楽しく覚えるのも良いと思います。

>> うたっておぼえる ひきざん九九のうた

引き算は順番にやる

まず最初は同じ数を引くことを、繰り返しやるのが良いと思います。

最初から色々な数の引き算を混ぜてやらせると、幼い子供は混乱します。

とりあえず最初は、一番簡単な「2-1」「3-1」「4-1」というように、「-1」だけを集中してやらせます。

「-1」が問題なくできるようになったら、次は「-2」を集中してやらすといった具合に、子供にわかりやすいように少しづつ取り組むことが大切です。

ちなみに公文のプリントも最初は「-1」ばかりをやっていたと思います。

そうやって「-9」まで終わったところで、色々な引き算が混ざったプリントに挑戦すると良いと思います。

くもん出版の「はじめてのひきざん」は公文の教室で使うプリントと、とても似ています。

>> はじめてのひきざん

ちなみに、幼児は前にやったことを他のことをやっている間に忘れてしまうことも多いです。

だから「-2」に取り組んでいる時は、「-1」の復習を、「-3」に取り組んでいる時は「-1」「-2」の復習を、少しだけでもやっておいたほうが良いと思います。

新しいことに挑戦しつつ、少しだけ前の復習を取り入れていくほうが、子供の記憶にも定着しやすいと思います。

数の概念を育てるために別教材を使う

幼児に足し算を教える方法」でも書きましたが、この方法で引き算を覚えたからと言って数の概念が身につかないということはありません。

ただ数の概念を身につけたいなら、別教材や生活の中で教えていったほうが良いと思います。

息子は足し算や引き算などの勉強をしている時期に、毎朝七田式のプリントにも取り組んでいました。

>> 七田式プリント C

こちらのプリントの中には、数の概念を育てるような問題もたくさん出てきます。

不安な方はこういった幼児向けのプリントを併用したり、日常生活の中で数を一緒に数を数えたりして数の概念を育てていけば良いと思います。

早くからこういったやり方で足し算を覚えても、他の教材を利用したり、生活の中で親が補っていけば数の概念はきちんと育ちます。

まず足し算を完璧に

引き算に取り組むのは、正しい数字の順番をきちんと覚えて、足し算が完璧にできるようになってからのほうが良いです。

足し算や正しい数字の順番を覚えきれていない状態で引き算や逆の数唱をやりだすと、幼児は混乱します。

焦っても良いことはありません。

ひとつずつ丁寧に習得していくことを心掛けてください。

お子さんの状態をよく観察し、数地盤を並べる速さや足し算を解く速さ、正解率なども見て、十分理解できていると確信してから引き算に取り組んでください。

ちなみに息子が引き算に取り組み始めたタイミングは、色々な数の足し算が混ざったプリントを手を使わずに1問数秒で解けるようになってからだったと思います。

まだひとつひとつの足し算に時間がかかるような場合は、まず足し算を完璧にすることをおすすめします。

足し算を忘れないように必ず復習を

幼児は新しいことを覚えると前にやっていたことを忘れます。

だから必ず引き算をやってる期間も、定期的に足し算のプリントをやってください。

どのぐらいやらないと忘れるかは子供によりますし定着度にもよりますので、各家庭でお子さんの様子を見て判断してください。

ちなみに息子は引き算をやっている間も1日1枚は足し算のプリントをやっていました。

毎日ではなくてもいいですが、週のうちに何回かは足し算の復習をしたほうが良いと思います。

1桁の引き算は暗記でも問題ない

私は1桁の引き算も足し算と同様に暗記でも問題ないと思っています。

むしろ計算能力をあげるためには、10以下の数から1桁の数を引く引き算は暗記してるぐらいの速度で解けたほうが良いと思います。

もし中学受験を考えているなら計算力は必要です。

大手進学塾の先生も「上のクラスの子で計算が遅い子は1人もいない」とおっしゃっていました。

また「計算力をつけるには時間がかかる」ともおっしゃっていました。

計算は毎日の積み重ねや努力が大切になってくるので、早めに練習していくほうが私は良いと思います。

家庭でも引き算は教えることができますが、公文などにお任せするのも良いと思います。

是非お子さんに合った方法を見つけてあげてください。

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