中学受験の加速度 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

中学受験の加速度

SAPIXと予習シリーズ

我が家は息子をサピックスに通わせながら、さらに家庭学習で予習シリーズの予習を進めています。

それは御三家などの超有名校を目指すためというより、高学年で警察沙汰になったり家庭内に不穏な空気が流れるのを少しでも回避するためです。

ただ予習シリーズを先取していて、中学受験の加速度について、最近、本当に疑問に思っています。

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低学年のSAPIX

小学1年生の頃のサピックスは、遊びに近い思考力系の問題が多く、小学校受験などに出てきそうな問題もあったと思います。

確かに小学1年生が初見で解くには難しい問題もありました。

ただ、先生に解き方を教えてもらった上で解く分には、それほど難しいと思う問題は少なく、小学校の勉強が普通レベルの子であっても、多少の努力をすれば、平均点以上はとれる印象でした。

2年生になった今も、それは大きくは変わらず、学校の勉強より多少進度が早かったり、たまに思考力系の問題も出ますが、解き方を学んで、きちんと勉強すれば、範囲の決まっている確認テストや復習テストは、大半の子が平均点以上をとれると思います。

実際、ごく普通の息子も、確認テストや復習テストでは、ほぼ塾の授業だけでも、平均点以上をとれていました。

予習シリーズ

それに対して、これまで1年ほどかけてやってきた予習シリーズの4年生の算数ですが、特に4年下の後半はきつかったです。

同じ演習問題を繰り返し何度もやり続けて、図をかけるように少しずつ練習させ、解法を覚えさせ、やっと解けるような感じでした。

何度も演習問題やをやっては、解けない問題を教えて、だいたい1人で、解けるようになったところで下位クラスの週テストに挑戦し、平均点ぐらいをとれるようなら、前にすすんできました。

たしかに、学年以上に難しいことをやらせているので、時間がかかるのはわかります。

ただ、例えば2年生の学習内容は、予習せずとも約7割程度の子が、授業内容を理解して帰ってこれるとしたら、予習シリーズの4年生の後半以降は一切予習せずに、授業を受けるだけで理解できる子は3割以下になるのではないかと思ってしまいます。

あくまで、私の個人的な体感として、それぐらい難易度が違うように感じます。

2年生の授業は学校で真ん中の成績の子でも、多少の努力でついていけるけど、学年が上がるほど難易度が上がり、覚えることや手順が増えて、同等の努力では、とてもついていけなくなるのではないでしょうか。

また、やり方を理解するだけでなく、時間内に自分で問題を解けるようになるのなら最低何回かは演習を繰り返して解かないと、普通の子は解けるようにはならないのではないかと思います。

理科や社会や国語もやらなけれないけない状況で、普通の子にそれが実現可能なのか、今から不安に思っています。

だから学校で上位2~3割に入れない学力の子は、学年が上がるごとに進学塾の勉強についていけなくなり、辞めていくのではないでしょうか。

演習問題の繰り返し

息子は、少し前から予習シリーズ5年の算数の上を開始しました。

そして、もうすでに、軽い絶望感を味わっています。

予習シリーズの4年の上の算数の基礎をやり出した頃は、私でも勉強すれば6年生まで教えられると考えていました。

また基礎問題だけなら、4年生になる頃には、終わらせられるかもしれないという淡い期待もありました。

ただ、内容をさらっと見た限りでは、もう無理そうです。

4年の最初の頃は2~3回ほどやれば解き方を覚えることが多かったと記憶していますが、今は5回以上やっても覚えられないものが多くなってきました。

先程も書きましたが、苦手なものは類題を合わせて、10回以上、解くこともあります。

それでも、積み重ねていくしかないので、できるところまで、頑張りたいと思います。

とにかく、低学年の頃や4年生の最初の頃のペースで、勉強を続けていくことは、普通の子にはかなり難しいということを覚悟しておいたほうが良いと思います。

そのためには、漢字や計算などは、4年になるまでに小学校の範囲を終わらせておくことを、強くお勧めします。

あとは、習い事の整理なども頭に入れておいたほうが良いと思います。

なお優秀児は別で、あくまで普通の子の話ですので、常にα1の前列にいるような優秀児の場合は、低学年の頃のペースでも、そのままこなせるのかもしれません。

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