先取学習
以前ネット上で「小学校に入って出来なかったら劣等感持って勉強嫌いになってしまうかもしれない」という理由で親に先取りで勉強させられて、入学前に勉強嫌いになっている子が結構いるという意見を見ました。
確かに、そういう子がいないとは、いいません。
ただ、もし、その子が入学後に勉強を開始したとしても、結局勉強嫌いになっていたのではないでしょうか?
ゲームや動画視聴など自分の面白いこと以外はやりたくないという子は少なくありません。
だから、勉強嫌いになるのが、入学前になるか入学後になるかの差だと思います。
ただし、家庭で先取学習しておいたほうが、入学後に極端な勉強嫌いや、不登校になる確率は減らせると私は考えています。
東大生の先取事情
「東大生の先取事情」でも書いたように、入学前から入学後を見すえて学習していた子は東大生の中にも多いと感じます。
また、息子の様子を見ていても就学前に先取学習していた結果、現在は学校外の実験イベントなどでも積極的に手をあげて発言するようになりました。
これは、先取学習で自信をつけた結果、学校で手を上げる機会が増え、正解することで、さらに自信がついたことが一番大きな理由だと思っています。
逆に何の先取学習もしていなかったら、もっと消極的な子に育っていたかもしれません。
子供のペース
入学前に先取で勉強を進めることのメリットは、ある程度、子供に合わせたペースで進められるということです。
例えば、なかなか覚えられない漢字があるなら、その漢字は重点的に何日間かやらせたり、既に慣れ親しんで知っている簡単な漢字は、さらっと終わらせることもできます。
だけど、小学校ではこのように1人1人に合わせたペース配分をしてくれたりはしません。
また苦手な字は、頑張って書きなおしたおあとや、書けるようになった時に、親がシールをはったり、ハンコを押したり、子供のやる気を出す取り組みもしやすいです。
そして未就学児の頃は宿題がない分、時間も取りやすい上に、小学生に比べればまだ素直です。
「幼い頃に母親と勉強すると学力が伸びる」でも書きましたが、イギリスの調査では幼い頃から母親と勉強すると、その後も認知能力を伸ばす助けになるそうです。
だから、早くから先取学習すると勉強嫌いになるなんて統計もない話に流されないで、よく考えてほしいです。
むしろ、早くから家庭で取り組んだほうが、子供のペースに合わせて、楽しく勉強に取り組みやすいと私は思います。