体験からの学習は遠回り | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

体験からの学習は遠回り

勉強より体験

中学受験について、幼児期や低学年ぐらいまでは、勉強するよりも体験から学んだほうが良いという方は多いです。

確かに実際に過去問を見ていると、昔息子と行って手づくり体験した伝統工芸品や、毎年収穫体験にいっている食べ物の問題が出ていることもありました。

ちなみに、現在小2の息子にその問題だけ解かせててみたのですが、伝統工芸品の問題は不正解で、収穫体験の問題は正解していました。

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子供は忘れる

天才や秀才なら幼い頃に一度体験したら、忘れないのかもしれません。

だけど、息子は、昔の記憶からどんどん忘れていきます。

伝統工芸品づくりには2回挑戦しましたが、最後に挑戦したのは年長の頃で2年ほど前になります。

体験時間は1時間もなく、しかも2回しか体験していません。

それに対して収穫体験は幼稚園時代から毎年必ず行ってます。

体験時間は同じように1時間もないですが、帰ってから調理して、一部は冷凍して数日に分けて食べてます。

だから、より記憶に残りやすいのではないかと思います。

移動距離

伝統工芸品を作った場所は、基本的に我が家からは飛行機で行くような場所で、日帰りで行くのは難しいですし、お金もかかります。

毎年、収穫体験をしている場所へ向かう高速道路は、よく渋滞するので、土日祝なら往復の移動だけでも、パーキングエリアの休憩を含めると5時間ぐらいかかることもあります。

そこまでしても、子供が体験したことを正確に覚えてるかどうかは、子供の記憶力や興味や関心や頻度によることが大きいと感じます。

そして、子供が体験したことが、必ずしも志望校の入試に出るとも限りません。

思い出

子供と一緒に体験するのは良いことです。

息子が伝統工芸品のことをほとんど覚えていなくても、中学受験のためにやらせたわけではないので、腹が立つようなことも一切ありません。

だけど、将来中学受験のためになるかもという下心があった親御さんの中には、お子さんにたいして腹を立てられているような方もいます。

体験からの学びは時間もかかるし、遠回りな上、期間があけば子供は忘れてしまいやすいです。

だから、有名な塾講師や家庭教師の人達の話に振り回さるのではなく、体験と勉強とは切り分けて考えたほうが良いと私は思います。

その上で、親子で楽しい思い出を増やすために、たくさんの体験をするのは良いことだと思います。

ただ、中学受験に役立つかもという下心は捨てたほうが良さそうです。

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