公立と私立と国立の不登校率の差 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

公立と私立と国立の不登校率の差

過干渉

私は前々から不登校の要因が親の過干渉や過保護のせいだと言われることに強い違和感を抱いていました。

息子の学校は教育熱心な親御さんも多く、普通よりも過保護や過干渉な親御さんの割合は高いと感じています。

ですが、息子の周りで不登校の子がいるという話は聞いたことがありません。

また「過保護が不登校を防ぐ」でも書いたように、過保護な親が子供の不登校を防いでいると感じることもあります。

実際に、過保護な親が多いと思われる私立や国立のほうが、公立よりも不登校児の割合は少なくなっているようです。

>> 息子のプロフィール

国立小と私立小と公立小の不登校率

「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」という資料によると、小学生の不登校は、国立 0.5%、私立 0.8%、公立 1.3%となっています。

国立や私立の小学校に合格するためには、一般的には専門の受験教室に通って、お受験対策をする必要があります。

小学校受験した子は周りにもいましたが、習い事の他に、幼児期からペーパー、運動、絵画など、受験に向けた取り組みを色々とされていたと記憶しています。

また年長の時には複数の講座を受講する子も多いようで、小学校受験するお子さんは、本当に忙しい毎日を過ごしている印象です。

たまに不登校になった原因について、幼児期から色々と親が予定を詰め込みすぎたせいだと言われる方もいます。

だけど、少なくとも 数値を見比べる限りでは、幼児期から予定を詰め込まれて頑張っている子が多いと思われる、国立小学校や私立小学校の子供のほうが、公立小学校よりも不登校率が低いという結果になっています。

中学の不登校率の差

中学の場合、国立は1.9%、私立は2.9%、公立は4.9%という不登校率となり、小学校と同じく公立中学が一番不登校率が高いという結果になりました。

私立中学や国立中学に入るためには、当然受験勉強をしなくてはなりません。

子供時代はのびのびと遊んで過ごすほうが精神的に強くなるというような印象を持たれる方も多いですが、実際は中学受験の勉強なんてせず、自由に遊んで過ごしている子が多いと思われる公立中学の子ほど、不登校の割合が高い結果になっています。

成功体験

小学校でも中学校でも、公立より国立や私立のほうが不登校の割り合いが少ないということは、これまで一部の専門家の方達が言われていたような、幼い頃の親の過干渉が原因で不登校になる子というのは、むしろ少ないのではないでしょうか。

また小学校受験や中学受験などの受験勉強をしてきた子のほうが不登校の割合が低いことから考えても、子供を頑張らせたから不登校になったというケースは、むしろレアケースだと感じます。

あくまで私の個人的な考えですが、幼い頃から習い事や勉強などで、ある程度の負荷をかけられてきた子は、その後の負荷にも耐えやすい気がしています。

逆に毎日自由に過ごして負荷をかけられることなく過ごしてきた子が、急に負荷をかけられると、例え宿題の書き直し程度の負荷であっても、拒否反応がおきやすいのではないでしょうか。

また習い事や勉強を通じて、大変だったけど努力して出来るようになったとか、努力したから合格できたという過去の成功体験が、何か問題がおこった時にも、乗り越える力になっている可能性もあると思います。

そういった力を幼少期から意図的に育てることで、不登校を減らせるのではないかと感じています。

タイトルとURLをコピーしました