間違えた認識
自己肯定感という言葉が世に溢れて久しいですが、たぶん、いまだに間違った使い方をされている方も多くいると思います。
実は私自身も、意図的に間違えた使い方をしていることがあります。
それは、わかりやすく、子供を褒める時は、しっかり褒めてほしいし、子供に良い成功体験をつませることは、子育てにおいて重要だと思うからです。
そうすることで、子供自身のやる気もでやすいです。
だけど自己肯定感と幼児的万能感とは紙一重で、個人的には、間違えた子育てをされているように感じる方もも多いです。
自己肯定感とは
そもそも、自己肯定感とは、何かができたから自信がつくようなものではなく、最初から持ち合わせているものです。
生まれた時から幼児期頃までの親子関係の中で、私は何があっても親から愛されてる、社会からも受け入れられているかと強く感じることです。
だから、今は失敗しても、辛くても大丈夫と思える力だと思います。
つまり自己肯定感とは、何もできなくても、失敗続きでも、自分なら大丈夫だと信じて突き進める力です。
何ひとつ得意なことがなくても、自分を肯定し続け、頑張り続けることができるのが自己肯定感なのだと思います。
だから、何かを乗り越えて、それで自信がついたというのは自己肯定感の本来少し意味とは少し違うのだと思います。
ただ、私も誤ったそういった意味で「自己肯定感」という言葉を使ってしまっていることは多々あります。
幼児的万能感
理屈では、自己肯定感の本来の意味はよくわかります。
また、乳幼児期の親子の信頼関係は本当にとても大切だと思います。
だけどこれって、幼児的万能感と、とても近い感じがして、危うさを感じます。
例えば自分だけは何があっても大丈夫という考えは、最悪の場合、犯罪を犯す背中を押すことにもなりかねません。
実際に、刑務所に入っていた人が再犯する確率が高いことについて、幼児的万能感が関係しているという人もいます。
そういう人達は一度捕まっていても、自分だけは次こそ上手くやれると思うそうです。
だから、私は自己肯定感よりも、頑張ったらできたとか、努力が報われたと思える機会を、息子にたくさん与えていきたいです。
もちろん自己肯定感も大切ですが、そこばかり気にすると、幼児的万能感が育つ可能性もあるので、注意が必要だと思います。
自分だけは特別だと思いこましすぎるのは、子供にとっても良くない気がしています。
息子には、謙虚で周りに感謝しながら、人に好かれる人間になってくれるとうれしいです。
ただ、それがなかなか難しいんですけどね。