才能
これからの時代は、平均的にできるよりも突出した才能を持つ人が有利になるという人は多いです。
確かに突出した才能があるほうが生きて行きやすいのかもしれません。
ただ、それは、あくまで本当に突出した才能がある人の場合です。
MARCH
以前、ネット上でMARCHはクラスでリレー選手に選ばれるぐらいの割合だと書かれているのを見たことがあります。
つまり勉強なら、クラスでリレー選手に選ばれるぐらいのちょっとした才能であっても、MARCHに入れます。
だけど、クラスで3番ぐらいに入れる程度に、絵や楽器やスポーツが得意な子は、将来それで食べていけるでしょうか?
MARCH卒で就職した人達よりも、高い年収や幸せな暮らしを得ることができるでしょうか。
凡人
確かに日本で数十番以内や、世界でも名を馳せるようなレベルに到達すれば、その突出した才能で食べていける可能性も高くなるでしょう。
だけど大半の人はそのような突出した才能を持たないから凡人なのです。
既に何かの特別な才能が子供にある場合は別ですが、凡人の親が自分の子供に突出した才能を求めることには、違和感を感じます。
好きなこと
習い事をやらせるなとか、子供に好きなことをさせるなとは、私も思ってはいません。
だけど、子供の好きなことさえ応援していれば、それで子供は成功するとか、将来幸せになるという考えは楽観的すぎると感じます。
今は個人でもネットに自分の作品を発表できますし応募できるコンクールもあります。
本当に才能があれば誰かの目にとまることもあるでしょう。
ただ、そのような突出した才能がなかった場合、好きなことしかしてこなかった子は、将来貧困に陥ったり、社会とのつながりを拒否してしまうことも考えられます。
だから、子供の好きなことと、将来の仕事や社会性は別で考えたほうが良いと思います。
好きなことは趣味で細々と続けて、もし好きなことで食べていけるようになれば、その仕事に転職しても良いのではないでしょうか。
実際に会社で働きながら、あいた時間で小説を書かれているような方もいます。
「有名付属大学に進学せず夢を追う」でも書いたように、幼児的万能感の強い子供は、時に現実を冷静に見れずに暴走してしまうこともあります。
だからこそ、親が一緒に暴走するのではなく、最後の砦となり、子供を導いていくことが大切だと感じます。
特に子供が幼い頃は親も夢を見がちなので、なるべく冷静に子供の将来を考えることが重要だと思います。