有名付属大学に進学せず夢を追う | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

有名付属大学に進学せず夢を追う

尊重

以前ネット上で、付属の大学に進学せずに別の夢を追う同級生を見て、主人公が自分の親なら絶対に許してくれないと、親に疑問を抱く漫画をチラッと見たことがあります。

親が子供の意見を尊重することや夢を応援することは大切だと言われることも多いです。

だけど私がその子の親の立場なら、やはり反対すると思います。

子供の夢

子供の夢は応援すべきという方は多いです。

だけど例えば夢を追うために有名付属大学に進学しなかった子供のその後は、あまり語られることがない気がします。

夢が叶った人達は大々的に過去を語りますが、叶わなくて後悔している人達は、自分の過去を語りません。

夢を諦めさせられて親を恨んでいる人は、辛かった過去を語ります。

だけど親に無謀な夢を止めてもらった結果、現状の生活に満足している人が、過去を語ることは少ないと思います。

だからネット上には、夢を追って成功した人や、夢を諦めさせられて親を恨んでいる人の話が多くなりがちです。

夢は叶わないという現実

実は私は、お子さんが有名大学の付属中学に合格し、高校である夢を抱いて、大学ではなく専門学校に進学した例を知っています。

その夢は美容師などの専門職ではなく、専門学校を出ても叶う可能性がとても低い夢です。

実際に専門学校では一番の成績だったそうですが、やはりその夢は叶いませんでした。

その後の生活

そのお子さんは専門学校卒業後、バイトをしながら夢を追いかけますが、そのうち専門学校時代からの彼女と結婚したいという思うようになります。

だけど相手の親から、正社員で働かないなら結婚は許可できないと言われてしまいます。

そのため夢を諦めて、とにかく何でも良いからと正社員で働ける会社を必死に探して、就職したそうです。

ですが給料が安く奥さんも働いていなかったので、生活が苦しくなり、実家にお金を借りていたようです。

借りたお金は一度も返されることはありませんでした。

結局、夢を諦めてまで結婚した奥さんとは、その後、離婚することになったそうです。

後悔

彼は親に自分が後悔していることを話すことは一度もありませんでした。

だけど親と共通の知人と飲んでいる時に「あの時、素直に親の言うことを聞いて大学に進学すれば良かった」とポロっと本音を漏らしていたらしく、それを知人から聞いた親御さんは大変後悔されていました。

もしも、その親御さんが「専門学校に行くなら大学を出て就職し、自分でお金を貯めて行きなさい」と子供を突き放していれば、彼の将来は違っていたのかもしれません。

結果的に親を恨むことになったかもしれませんが、有名大学を出て就職し、そのまま周りに流されて自然と夢を諦めていれば、自立して安定した生活を送れていた可能性は高かったのではないかと思います。

万能感

高校生といっても、まだ思慮の浅い子も多いです。

また、まだ幼児的な万能感を持っている子もいて、そういう子は根拠もなく自分ならどんな夢でも叶えられると思ってしまいがちです。

実現性の高い夢であれば、親は子供を応援するのも良いと思います。

だけど実現する可能性が極めて低い夢のために有名付属大学への進学しないと子供が言い出した時には、全力で子供を止めることも親の役目ではないかと思います。

実現性

私は今のところ息子には付属中学に進学して欲しいと考えているので、その人の話は他人ごとではありません。

だから幼い頃から、息子には実現性の高い夢と低い夢の話をしています。

まだ息子は幼いので将来なりたいものが多く、聞くたびにころころ変わります。

だけど何でも「いいね」と言うのではなく、なれる可能性が低いものについては、その理由も含めて息子に話すようにしています。

また、将来のお金のことも同時に話しています。

どこまで効果があるかは不明ですが、息子の夢を心から応援するためにも、実現性の高い夢を早めに見つけてくれることを願っています。

セバスチャン・ブイエ マカロン
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