SNSとブログ
少し前に、わりと頻繁に見ていた方のSNSとブログが両方削除されていました。
その方のお子さんは中学から不登校で、通信制の高校に進学したもののずっと親子仲は悪かったそうです。
ですが、高3の時に身近な方のお子さんの死を知って、親御さんは改心し、お子さんにこれまでのことを謝罪して、接し方を変えるようにしたそうです。
親御さんは息子さんのすることに一切口出しはせず、前向きな言葉のみを常にかけ続けるようにして、悪い部分があっても責めず見守られ続けました。
すると徐々にお子さんとの関係性は改善し、普通に会話できるようになったそうです。
通信制
お子さんは通信性の高校を出て通信制の大学に通いました。
だけど思っていた内容と違ったという理由で数カ月で大学をやめることになりました。
それでも親御さんは前向きな言葉をかけ続ければ子供が変わると信じ、叱ったり責めることはせず、前向きな言葉をかけて見守られ続けていました。
ブログやSNSを見る限りでは、退学後半年ほどは、息子さんは単発バイトをいくつかするぐらいで、ほとんど働いてる様子はありませんでした。
バイト
今年に入って、お子さんはやる気を出したのかコンビニのバイトに応募して合格し、働きだしました。
だけど数日で退職することになったそうです。
次に決まった飲食店のバイトも1日でやめてしまったそうです。
2連続でバイトをやめたお子さんは、旅に出ると行って家を一時的に出たようでした。
それでも親御さんは、心配しつつも何も言わずに見守ってらっしゃいました。
帰ってきた息子さんは彼女を連れて帰ってきて、幸せになりたいと話されていたそうです。その話を聞いた親御さんはともても感動されていました。
その後、期間限定の泊まり込みのリゾートバイトに合格されたそうす。
親が自立させようと必死になってる間は動かなかったのに、何も言わなくなって見守っていたら、勝手に子供が自立したと、親御さんはたいそう喜ばれてました。
だけど、そのバイトも現地で1日働いただけで、辞めて帰ってこられたようでした。
さらに、帰ってきた息子さんは、そのリゾートバイトについて「ハズレだった」と言ったそうで、親御さんは頭を悩ませられていました。
削除
それから数日後SNSを見てみると、アカウントが削除されいました。
気になってブログも確認しましたが、そちらも全ての記事が削除されていたので、ご自身で消されたのだと思います。
その方が、どういった意図でSNSとブログを同時に削除されたのかはわかりません。
ただ、一つ言えることは、こうやってなくなっていくSNSやブログは大量にあり、残っているものはごく一部の成功例だということです。
前向きな言葉をかけて、子供のやりたいことをやらせて、親が応援しても、子供に忍耐力や覚悟がなくては、社会に適応するのは難しいのではないでしょうか。
そして親御さんの前向きな言葉がけや態度が、かえって子供を甘やかすことにつながり、自立や幸せからは遠ざけてしまうこともあるのかもしれません。
帰る場所がないという覚悟がある子は死ぬ気で頑張れることもありますが、いつでも帰れる場所がある子は、そういう必死さは持てないのかもしれません。
子供を見守って何でも肯定してあげれば、子供はいつか自立するという方もいますが、全ての子供がそうなるわけではありません。
消えたブログのような例は、親がブログやSNS自体を消してしまうから、その後がわからなくなってしまうだけなんだと思います。
見守り
不登校児のお子さんを見守っている家庭は少なくありません。
親御さんが、お子さんに優しい言葉をかけ、やりたいことを応援し、全てを肯定されているケースは、消えたブログ以外にも複数存在します。
特にお子さんが小さいほど、まだ自立するまで時間がある分、親が肯定していれば、子供はいつか自分で動き出すと思われてしまいやすいのかもしれません。
だけど消えたブログのように、いつまでも他責思考のままバイトすらできない人間に育ってしまうこともあります。
そういった人達が多数存在するからこそ、8050問題や引きこもりが社会問題になっているのだと思います。
不登校からの復学率は4人に1人です。
だから、いつか自立するだろうと甘く考えず、子供が復学したり働くためにできることを探して、きちんと時期を見た上で、多少強引であっても、親が子供を動かす努力をしたほうが良いと私は思います。