ギフテッドを特別視することの弊害 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

ギフテッドを特別視することの弊害

ギフテッドクラス廃止

以前ネットで、IQで分けるギフテッドクラスをやめた翔和学園について書かれた記事を読んだことがあります。

その記事によると、ギフテッドの子を集めたクラスでは、教師が子供達に対し「君たちは天才だから」と高い知能を伸ばすことを重視した結果、他の発達障害の子供達を見下すようになり、障害のある子と一緒のことはしなくていいと思うようになってしまったそうです。

また親御さんの中にも「うちの子は発達障害ではなく、ギフテッドだから」と、子供の問題点にきちんと向き合わない人もいたそうです。

そのような残念な結果となったため、IQでクラスを分ける取り組みは廃止されたようです。

高IQ児

高IQの子は勉強ができると思われる方も多いと思います。

ただ、それはあくまで子供がきちんと勉強した場合に限るのだと思います。

昔、IQ150以上ある小学生が不登校になり翔和学園を訪れたそうです。

だけど何かをやろうと誘っても拒否し、職員の言うことを一切聞かずに、床に寝転がっている日々が続いたそうです。

高IQ児の場合、小学3、4年生までは、努力しなくても成績が良い子はいるようです。

だけど、いくらIQが高くても読み書きの基礎が身についていない子は、高学年になると、努力して勉強している子にどんどん抜かされていきます。

また努力したり協力して解決するといった力が身につかないままでは、せっかく生まれ持った才能があっても、社会に適応できずに、その才能が埋もれてしまうこともあります。

にIQが高くても、社会になじめなければ、その力を発揮できないこともありますし、人とうまく関われなければ、孤独な人生を歩むことにもなりかねません。

だからこそ、幼い頃から、ある程度の社会性を子供に身につけさせておくことは大切だと私は思います。

特に高IQだけど発達障害のような特性のある子には、早めに社会性を見に就けられるよう支援することも大切だと感じます。

ギフテッドは2%

高IQの子供を持つ親御さんの中には、発達障害のような問題行動を防ぐことよりも、子供の個性や才能を伸ばすことに注力される方も多いと感じます。

だけど、そういった育て方が、逆に子供の未来を奪うことになる危険性もあると思います。

ギフテッドというと、アインシュタインやビルゲイツのような大きな成功を収める天才を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

だけどギフテッドといわれる高IQの子は、人口の2%もいると言われています。

つまり1学年が3クラスだとしすれば、学年に2人ぐらいの割合でギフテッドの子供がいることもあるでしょう。

その子供達が全員ビルゲイツのような大成功を収めることは、まずありえません。

大半の子は普通よりも少し秀でた部分があるだけの普通に近い子供達なのではないでしょうか。

だからこそ高IQでも発達障害のような困りごとがある場合は、ギフテッドだからといって放置せずに、社会性を育てられるような教育してあげてほしいと思います。

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