叱られないことの弊害 | 普通の子がこつこつ頑張る中学受験

叱られないことの弊害

叱らない育児

近年、叱らない育児が流行り、子供に寄り添う育児をされる親御さんも増えています。

ただ、世の中がそうなるにつれて、不登校になる子供や発達障害と診断される子供が増えています。

ずっと親が怒鳴っているような育児や、終始不機嫌で子供が親の機嫌を気にするような育児は、私もよくないと思います。

だけど、ずっと寄り添いつづけるだけの育児が正しいとも思えずにいます。

乳児は別として、幼児が悪いことをすれば、きちんと叱ることも親の仕事だと私は考えています。

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怒鳴り声

以前ネットで見かけた話ですが、帰りの会の最中に友達と話していて、担任の先生に怒鳴られたという話を見かけました。

先生の怒鳴り声が原因のひとつとなって、お子さんは学校に登校できなくなってしまったようです。

ただ、怒鳴られたと言っても、先生は「そこ何やってる」と言っただけで、子供にひどい言葉を投げかけたわけではありませんでした。

親御さんは、お子さんが人見知りだったので小さい頃から「静かにしなさい」と叱るようなことはなく、友達と騒いでる時は、むしろ応援するような気持ちでいられたそうです。

その結果、お子さんは、けじめがなく、叱られることに対する耐性のない子になってしまったのではないかと感じます。

また学校の細かいルールや、分刻みで進んでいくケジュールにお子さんが慣れることができなかったのも、不登校の原因だと感じられているようでした。

もし幼児期からきちんとルールや時間を守る練習をして、守れなかった時は、状況に応じて適度に叱っていれば、不登校にはならなかった可能性もあるのではないでしょうか。

やはり幼児期から就学後を見据えた家庭教育は必要だと思います。

入学後

生まれつき優秀な人なら、他人から叱られるこのないまま人生を終えることもあるかもしれません。

だけど普通の子の場合、気をつけていても失敗することはありますし、それで叱られることもあると思います。

小学校に入学すれば、幼稚園や保育園と比べて、厳しい先生も増えます。

だから入学まで、親からも先生からも叱られたことがないという状況は、あまり良いことではない気がしています。

大人でも急激な環境の変化には、ストレスを感じる人は多いのではないでしょうか。

これまで叱られたことなく自由に過ごしてきた子供が、入学後は急にルールを決められて、失敗すると叱られるという状況は辛いと思います。

ある時を境に急に子供に負荷をかけるのではなく、幼い頃から段階的に負荷をかけていくほうが、子供のストレスは少ないと思います。

子供を自由に過ごさせ、悪いことをしたり、騒いでも叱らないという教育は、かえって将来の子供の負担を増やしてしまうこともあるのではないでしょうか。

今だけ見ずに、入学後も見据えた教育をすることは、不登校を防止する上でも大切なのではないかと感じています。

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