子供の個性
最近、息子を育てていて思うのですが、持って生まれた個性はそんなに簡単にはなくならいのではないでしょうか。
世の中には学校の先生の指導方法を見て、子供の個性がなくなるとおっしゃる方もいます。
また、お受験の絵画指導などに通わせた結果、子供の個性的な絵柄が変わってしまったことを嘆かれる方もいます。
でも、先生がちょっと指導したぐらいで消えてしまう個性は、その子が本来持っていた強い個性ではなかったのだと思います。
例えばアニメが好きでキラキラの目を書いていた子が、白目に黒目を書くようになったとしても、それは子供の個性が消えたのではなく、アニメの影響よりも絵画教室の先生の影響が大きくなっただけだと思います。
本当に絵が好きで絵の才能がある子なら、どんなに指導をされたとしても、ある程度の画力を身につけた上で、自分の個性を伸ばしていけるのではないでしょうか。
これは、他のことにもいえると私は考えています。
厳しい指導
例えば、小学校や中学校時代に厳しい指導を受けたり、親が厳しく育てたとしても、それで子供の個性がなくなったり指示待ち人間になるなんてことは、ほぼないと私は考えています。
戦時中の厳しい軍事教育のもとで子供時代を過ごしても、ノーベル賞を受賞している方もいるのですから、どんな環境でも優秀な人は自分の個性を伸ばしていけるのだと思います。
逆に言うと、周りに流されてなくなる程度の個性は、例え親が伸ばそうとしても、そこまで大きく伸びることはないのではないでしょうか。
本当の個性
私は協調性を重んじるような教育をしても、子供の個性は簡単には消えないと考えています。
むしろそんな教育の中でも、ずっと残っている個性こそが、本当の意味で子供が持つ個性なのではないでしょうか。
だから学校の一律教育や、子供に協調性を学ばせることを、過度に恐れることはないと思います。
子供の個性を伸ばしたいという親御さんは多いですが、それとは別に社会性を身につけさせていくことは、子供を自立させる上で、とても重要だと思います。
子供の個性を尊重しすぎる子育ては、子供が周りになじめなくなってしまう危険性もあるので、注意が必要だと思います。